ロリータ / ウラジーミル・ナボコフ

中学生の時にこの映画を見てドキドキした思い出。

本を手に取ったのは、大学3年生の冬、生協にて。
毎晩またドキドキしながらベッドの中で読んだ。

ハンバート・ハンバート。
映画の中では誰が演じていたか忘れちゃった。
小説を読んでいると、あまりにも少年みたいに純粋なので、なんだか愛らしくなってくる。
ロリータに振り回されてばっかり。
慎重なんだか無茶しいなんか分かんないけど、憎めない。

映画の中で印象に残っているのは、
ロリータがソファに座って真っ赤なペディキュアを塗るシーン、
足でハンバートの太ももの内側を触りながら、おこづかいをせびるシーン
(あの足のエロい動きとロリータの目線!たじたじなハンバート!)、
あとサマーキャンプを迎えにいった車の中でのロリータ
(もうヤったの、それについては話したくないっておこるシーン)。

たぶん中学生の時に見たから刺激が強すぎたんだろうなあー。
小説を後に読むのは嫌いだけど、これはこれでよかった。
映画よりハンバートの心情が手に取るように分かるし、
そのぶんとても感情移入してしまうのだ。
映画ではなんとなくロリータ寄りで見てたし。

なんというか、浅はかかもしれないけれど、
ロシア人だからこそ書ける小説、というか。
全編に渡って消えることのない、あの冬の朝のようなピリッとした緊張感、
しかも絶対ハッピーエンドにならないんだろうな、っていう
重くのしかかるグレイの雲みたいなどんよりした重圧感。

でもなんかとても好きだーこの小説。
けっこう分厚いから、時間があるときに一発で読みたいなあ。
美しい秋の日に、午前中から太陽の下で、
ハンモックに揺られながら読み始めたとして、
読み終わる頃には日もどっぷり暮れて肌寒くなっていた、
みたいなことをしたい。

補足の情報。
1950年に執筆が開始され、1958年8月18日に発売。バカ売れ。

最後に文章として一番記憶に残る、冒頭部を。

ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。舌の先が口蓋を三歩下がって、三歩めにそっと歯を叩く。ロ。リー。タ。

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