ジーキル博士とハイド氏 / スティーヴンスン

やっと読めた。
なるほどーという感じ。

二重人格の代名詞にもなってしまってるから、
読んでいる途中で展開が予想できてしまい、
非常に残念であった。

無垢な状態で読みたかった。
社会は知識を詰め込みたがる。

驚いたのは、「薬」だったのか、ということ。
結局外的な作用に頼っていたのね。
しかも性格はともかく見た目とか変わる訳ないし、
そういう非現実的と現実的な要素が混ざり合っているのは
あたしの一番嫌いなパターンだ。

あり得そう!と、
いやそれは絶対あり得ない、の境目。
いらん。

でも話の内容はシンプルで良かったと思う。
十分な社会的問題提起だ。
それにしてもそのような問題すら
実際に起こっているかは謎だ。

だってあたしだって
ちょっとした二重人格。

ってゆうか、作者がこんなにも
全編に渡って作品のテーマを
主張するわけがないと思う。

よく考えれば
とても陳腐で薄っぺらいテーマではないか。

もっと、根底に何かある気がするんだよな。

たとえば「薬」の存在。

単純に麻薬中毒に陥ってしまったジャンキーの描写。
警告?

それも陳腐か。

昔は自由自在に薬を扱っていたのに、
しまいには薬に扱われるようになってしまった。

おんなじ薬を作ろうとしてももうできない。
偶然にも不純物を含んでいた塩は、
今はどこを探しても純粋なものしかない。

それとは裏腹に
もう自分をコントロールできない。
自分自身に殺されていく。
内部の崩壊。
ゆえの外部の崩壊。

二重人格っていうテーマ以前に、
薬がすごく大切なパートを占めていると思う。

おいしくないし、
痛みまで伴うのに、
そこまでしてどうしてハイドになりたかったのだろう。

自らの中でそんなに悪を求めていたのだろうか。
そんな欲望はあたしにはあるかな。

ないな。

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