堕落論 / 坂口安吾

ちょっと前に読んで、挫折していたのだ。
悔しくて、自分への課題として挑戦。
とりあえず、読了。
これから安吾についての本を数冊、全集にも目を通さなくてはいけない。
そのあとまた読み返すだろう。

恋愛論が良かったなあ。
分かりやすかったし、彼の主張は好きだ。
人間らしい。
そういえば、中島らもが彼の恋愛観を書いていたエッセイもとても好きだった。
あれはなんだったかな。
また読みたいな。

「ほんとうのことというものは、ほんとうすぎるから、私はきらいだ。」(「恋愛論」より)

とか、いいなあ。なんかピュアでまっすぐだ。
子供みたいにポジティブな人だ。

あとは、「不良少年とキリスト」もおもしろかった。
太宰についての意見が興味深い。
だって同じ時代を共に生きた人なんだからね。
現代の我々よりずっと太宰の良き理解者なのだろう。

そして「堕落論」か。
堕落とは本質に戻って行く事。
つまり、堕落する前はどこかの高みにいたということ?
いろんなものを身に付け、変な眼鏡で歪められた景色を見て、
それが戦争という時間を経て削ぎ落とされていく。
その様子は堕落しているようでもあるけれど、
実際にはあるべき本当の姿へと近づいている?
となると、それはなんだか現代社会にぴったり当てはまりそうなんだよなあ。
もちろん文字通り堕落しているのだけど、それってそのまま見るだけじゃ駄目で、
なんか別の事を意味する気がするんだよなあ。
とりあえず、日本という国に注目してみよう。
現代の日本。
政治かな、文化かな、経済かな。
何かが堕落しているようでそうではない気がするんだ。
それを安吾の「堕落論」を通してどうやって見るか。
そもそもの堕落という言葉の意味についても要再検討。
検討というか、再確認、再認識。

ああ。読みたい本ばっかりだ。
そしてそろそろあたしも本気で小説書きたいよ。

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