
この本は安吾の長男の綱男さんが安吾の気持ちを推測しながら写真を撮って文章を添えている。
親子でもやっぱり安吾のことはあんまり分かっていないようだ。
そりゃあ2歳の時に死んでしまったんだもんなあ。
でも安吾にとって綱男さんはかけがえのない存在だったと思う。
どんだけ救われたんだろうって思うよ。
安吾が急逝する2日前に高知から珊瑚の首飾りをお土産に買ってきたというエピソードが印象的だった。
母親が、「高知では何のお土産も買ったらいけません。」ってね。
泣きそうだ。
一番最後に載っていた「桜の森の満開の下」もよかった。
こういうの好きだなあ。
宇治拾遺物語みたいな雰囲気。
読んだ事ないけど。
芥川みたいな、羅生門みたいな雰囲気。
いいね。
たしかに桜は怖いかもしれない。
ひとりでじっくりと佇んで見たことはない。
確かに春の夜はいつも走って家に帰っていた。


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