変身 / カフカ

この先の人生何度繰り返し読むことになろうとも、
初めて読んだ時の衝撃がそのまんま、いつまでも存在する。

すごいな。
淡々と引き込まれていってしまう。
虫であるグレーゴルに対して嫌悪感や愛着などもないし、
それに対する家族の反応に対しても
責めたり擁護したり、そういう気にもならない。
ただ、目の前で淡々と物事が進んでいく。
あたしは感情を持ち合わさずに
それを見ているだけ、という配置。

情景がありありと目の前に浮かんでくるのです。
なのにこんなに薄っぺらい文庫本。
無駄のない文章。
無駄のない言葉選び。
言葉や場面のひとつひとつに深い意味があるというよりも、
この小説自体が重大な意味を持つ、という感じ。
素晴らしいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました