
この話は本当に好き。
さらに、あとがきや解説すら好き。
あたしは太宰は大肯定のタイプだ。
否の打ち所があるかい?
とても人間らしいじゃないか。
そしてまさに今日のあたしの気分と紙一重だよ。
太宰に関しては、本当に最後、自殺できてよかったね、と言ってあげたくなるのだ。
そんな人たぶん太宰だけだ。そんなところも好きだ。
悲劇のヒロインぶっているわけではないのです。
そんなにナルシストなわけでもない。
でも人としての幸せを求め続けた究極の姿かな、とも思うけど。
もっと他の作品も読みたいな。
こういう、リアルにヤク中の人は、『ドグラ・マグラ』みたいな作品は書けないのかしら。
もしくはらもみたいに、最中の脳内を描くとか。
わりと太宰の作品はちゃんとしていて筋が通っているからすごい。
だって、夢野久作も中嶋らもも支離滅裂ではないか。
夢野は支離滅裂を超越した秩序が見受けられるけども。
らもも???
わかんない。でもそういうのと比べると、太宰は正当派っぽくて好きだ。
2026/2/3追記)
少なくとも3回目。
しかし覚えていないもんだ。
ヒラメとか堀木とか、久しぶりに会ったはずなのに。
滑稽に演じる葉ちゃんに対して「ワザ!ワザ!」と言ってくる竹一はこわいな。
対義語ゲームで「アント」「シノニ」と略しているのはイカしているなと思った。
ドストエフスキーのことを「ドス」と略していたのには笑った。
生のアントとは。罪のアントとは。深い。
葉ちゃんが人ったらしでさぞかし魅力的な人だったんだろうと想像しながら読む。
ヒモだしダメ男なんだけど、うっかり私も飼っていたかもしれない。
数少ない残された写真で見ても色男だもんな。
4回も自殺心中未遂をして、5度目の入水自殺で亡くなった。
39歳になる1週間前に。
いつの間にやら、27歳どころか、太宰治の年齢まで超えてしまったのか、私は。
「世間が許さないよ」「世間とは誰だ、お前だろう」のやり取りは素敵だった。
今でも言われたり、考えたり、足枷になったり、引き留めてくれる「世間」。
それは「世間」という皮を被った1人の人間なんだよな。


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