ガリヴァ旅行記 / スウィフト

これについてもあたしは大きな勘違いをしていた。
それを教えてくれたのも、あの先生であった。
きっと世の中の多くの人は『ガリヴァ旅行記』と聞いたら、
この本の表紙みたいな小人のくにのシーンしか思い浮かばないのだろう。
もうちょっと知ってる人は巨人のくにも浮かぶだろうか?
もちろんあたしもその程度の知識しかなかった。
だから、授業でこの本の違う章の数ページを紹介された時は強烈に驚いた。
第四篇、フウイヌム国渡航記。
これは最高。
なんでこっちのほうが多く世に出回ってないのか不思議。
馬の国なのです。
美しく聡明で仁愛に満ちた馬の国。
そこにいる汚くて下劣で読んでいるだけで嫌気がさしてくる生物がヤフー、人間。
スウィフトの風刺や皮肉がぴしぴしと突き刺さる作品。
ちょー面白いの。
本当にそーじゃん!って思ってしまうの。
なんだか、自分も人間なのに、馬側になって人間を見下してしまうの。
当時の世界情勢や政治についてのあたしの知識はないに等しいけれど、
他の章でも彼はちくちくといろんな皮肉を織り交ぜてくる。
しばらくは大衆では読まれなかったらしい、この作品。
すごい先駆者だ。
これは児童向けなんかじゃない。
大人が読むべきなのだ。
人間の上のほうに立っている人間が読むべきなのだ。
本当に素晴らしいです。
読んでいて痛快。
原文でも読んでみたいな。

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