The Piano Lesson / August Wilson

これは授業で扱った時は、なかなかおもしろいお話だと思った。
うまくできてる。
そりゃピューリッツァー賞も取るでしょ。
授業で観た映画もなかなかよかったね。
なかなか、なかなか、ってえらそうでごめんなさい。
とにかく黒人英語は台詞を覚えるのが大変だった。
どういう文法やねん!でもこれが生きた黒人英語なのよ。
たしかこのAugust Wilsonは黒人にまつわる演劇をたくさん書いて、
しかも10年ごとの世界を切り取って、という、斬新なことをしていたはず。

ピアノが男にとってなんなのか、女にとってなんなのか、というのには、
かなりびっくりしつつもいろいろ考えさせられました。
男にとって、そんなもの弾かずに置いてあるだけでは価値はないし、
売り払って白人の土地を買うのだという。
女にとっては、家族の歴史が刻まれた一族の生きた証。
それがここにあるだけで意味があるという。
どっちの言ってることもわかるけど。
どうして黒人姉弟はあんなに喧嘩っぽいのかな。
話が一代二代上のほうまで遡って行って、
白人の家で奴隷として扱われていたころの歴史とか、
電車で運び出そうとした、というエピソードも、
生き生きしていて演劇に良い波をもたらしていると思います。
ただ、相手が幽霊というのが最後まで納得いかないな。
ちょっと物語をちゃちくしてしまっている。
しょうがないのかな?
そういう、非存在物にしか解決できない問題だったのかな。
井戸で殺した人が出てくる、という話も冒頭から最後まで
物語が一本筋で繋がっているのは潔くて読みやすいのですが。
おすすめです。
知っておくべきです。

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