The New York Trilogy / Paul Auster

やーっと読めた。全部ちゃんと読めた。
「City of Glass」をゼミの授業で読んでから、
ずいぶんと長い間ほったらかしにしてしまっていたなあ。

あの時に勢いで全部読んでいたら、
きっともっとリアルだったかもしれないのに。

個人的に一番のお気に入りは「Ghosts」。
とくに、「City of Glass」を読んでから読むと。
同じような探偵ものの話で、退屈な追跡ばっかりで、
どーやって終わるのかなあと読み進めていくと、
かなり意外なオチ!なかなかびっくりした。
とても短い小説だし、テンポが良いのかも。

最後の「The Locked Room」にも
前2作で共通の出演者が沢山登場。
Quinnさん、まさかFranshaweとそんなことになっていたとは。
小説の中の年月の流れが自然でいいな。

小説最後のドア越しに話をするシーンが、
村上春樹の鼠シリーズの最後と重なって悲しくなった。
唯一無二の親友だと思っていた男2人が、
長い年月を経て出会う頃にはお互いは変わり果てていて、
もう直接顔や目を見て話すことなどできなくなってしまっている。
羊の着ぐるみを身にまとったり、ドアを絶対開けるなと言ったり、
2人の間には越えられない物理的壁がある。
今まで言えなかった重大な秘密を、
自分自身が壊れてしまったわけを、
そして、「最後に君と話せて良かったよ。
なぜなら僕には君しかいないから。」と言って死んでしまう。

壁があるからできるんだろうな。
いやあとにかく読めてよかった。
すっきり。

もう半年終わってしまった。
あたしは本気で修論のことを考えなくちゃ。
大学にも顔出して、本を借りてこなくちゃなあ。

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