砂漠 / 伊坂幸太郎

あたしは大阪大学の大学院に通い、米文学を専攻している。
したがって普通の人の10倍以上もの書物を読まなくてはいけない。
そういう立場に置かれている。

しかし休学中のこの1年間は純粋に読書量を増やすための1年でもある。
専攻とはなんら関係ない文学を必死になって読み進めている。
面白い本があると決まって弟に紹介する。

弟も面白い本があるとあたしに紹介してくれる。
その際、あたしはどんな趣味の本も研究書も放り出して読みふける。
それはとても単純で当然のこと。

ということで、弟におすすめされたこの本。
そういうのって自分で買う時よりも丁寧に慈しみながら読める。
キャンパスライフを送る大学生が弟と重なるのでなおさら可愛い。
確かに彼の言うトリックに引っかかってしまった。まんまと。
そう考えると美しいキャンパスライフだ。
そしてあたしはそれに劣らないキャンパスライフを送った。
思い出す度に幸せなのである。
もう二度と戻らない日々よ。
心のオアシスだと感慨にふけるのはやめよう。
ただいまだに学生の身分であるあたしは砂漠を知らない。
できることなら一生知りたくないとも思っている。
さあどんどん読もう。
今日中には注文するぞ!
研究書!!!

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