ラブレターを読む 愛の領分 / 中村邦生・吉田加南子編

大学の生協で気になってすぐ買った。
あたしはとても手紙が好きだし。
ラブレターなんてまともに書いたことないけど、
きっと意義深いはずだと思って。

*フリーダ・カーロ
この画家の話はスペイン語の授業で映画を観たから知ってる。
でも眠かったり、あんまり真面目に観てなかったので、
事故にあった後のところしか覚えてなかった。
アレハンドロという人のことをそんなに愛していたのだな。
でも浮気性のディエゴと熱狂的な恋愛をしているほうが
彼女の性格に合っていると思う。
彼女は美しいし強くて自由なのだから。
それにしてもイサム・ノグチの登場にはびっくりした。

*クロード・ドビュッシー
とても好きな音楽家のひとり。
才能や名声やそれに付随する財産を持っている人は
自由な恋愛をしても許されるのである。
ましてや美貌をも持ち合わせているなら。
生死を懸けるような恋愛のあり方は
作品にも多大な影響を与えるだろうし。
芸術家にとってはある種のエナジーなのである。
そういう意味で、最終的にうまくいかなかったとして、
彼の恋愛はそうあるべきだったのだ。
フィッツジェラルドみたいに。

*シャーロット・ブロンテ
この人の作品は知らないけれど、
とても美しい恋愛。
先生のことを一途に想い続け、
最終的に他の人と結婚してすぐ死んでしまう。
生涯をかけて愛せる人に出会えたことが幸せ。
手書きの手紙はとても美しいし、
言葉の内容もとてもキレイ。
そしてこういう恋愛は決して叶えられるべきではない。
可哀想な運命。

*藤田嗣治
ひどいなあ。
女泣かせだなあ。
これだから芸術家は嫌いだ。
とても芸術肌で凡人は書かないようなラブレターをせっせとよこして、
イラスト入りでパリのことを教えてくれたり、
どれだけお前が恋しいかと、早く来いよと言ってくれるのに、
パリの女と浮気していたなんて。
結局男は距離に負けるんでしょう。
「マルセーユまでひとりで旅行しておいで。
世界一の画家となる人の妻だもの」
という言葉は素敵だな。
どうやら奥さんには強さがなかったのだ。
そんなに相思相愛なら何をしてでもパリについて行くべきだったのだ。
連れて行かない男も男だけど。
女だって行動しなくちゃ。

*オスカー・ワイルド
知らなかった。
彼が同性愛の罪で投獄されていたなんて。
ダグラスはなんてやつだ!
でも美しい御曹司は性格悪いに決まってる。
オスカーは芸術家としては何一つおかしくない。
単純に美しいものに惹かれるんだ。
たとえそれがどんなに悲しいものであろうとも。
それでこそ芸術家だ。
早くあたし『サロメ』読もう。

*坂口安吾
彼の生涯や作品について調べていた時に、
人生でたった一度きりの大恋愛と大失恋をしたと知った。
といっても片道の恋なのだ。
5年間も。
相手の情報が何もないらしい。
安吾らしい。

*中原中也
なんだかかわいいな。
安吾といい、中也といい、情に厚くて一途でかわいい。
そしてあたしは大切な彼のことを思う。

途中から省略。
どうでもいいいことを思った。
和服に身を包んだ日本の文豪はなんと勇ましくて美しいことか。
あんなふうに似合う日本男児はどれだけいるのか。
あたしのまわりにいる人はどれも似合わないな。
岡倉天心なんて最高じゃないか。
小林秀雄もとてもいい。
もっと日本文学読みたくなってきた。
そしてあたしもっと手紙を書こう。
大切な人に。
それはあたしの財産になるから。

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