
これは修士論文のために!
とにかく20世紀のSF小説の流れや推移を知っておかなくてはいけないと思ったのです。
特にあたしが研究しているのは80年代以降のものだけど、
それまでにSF小説がどういう形態をたどって変化してきたのかということを知りたいなと思って。
それはアメリカ文学を勉強するときに、大雑把に文学史を頭に叩き入れるようなことと同じです。
しかも面白いし。とにかくたくさんの時代のたくさんのSF小説や作家に触れるのだ。
まずは40年代。
と言われてもピンと来ないのがあたしのいけないところ。
文学史どうのこうの言う前におおよその世界史も頭の中に入れなくちゃいけない。
それがどういう時代で人々はどのような生活をしていて、
国と国の付き合いはどのようになっていて、どのような政治経済体制の中で
その小説やそのジャンルが生まれたかということを考えなくちゃいけない。
そのためには本当にあたしの知識なんて浅はかな物で。
とりあえず、大きい全体像を把握してから突き詰めていきたいです。
アポロ11号が1969年なので、40年代の人類は
みんな同じくらい月に幻想を抱いている。
月に人間が降り立つということがまだ現実にはなっていない時代。
宇宙や月が今よりも遠かった時代。
そういう意味では、宇宙人とか、月とか火星とかのSF小説が多く見受けられる。
そりゃあそうだろうな。
そこが一番身近なサイエンスフィクションだったのだから。
この流れはおそらく人類が月に着陸して、別に何もなかった、
とにかく偉業を成し遂げてしまってからは、忘れ去られていくのであろう。
数十年後にはコンピューターも発達してきて、
バーチャルの世界、異次元の世界、サイバースペースなんて空間が登場するが、
40年代にはそんなものはSFとしてもリアルっぽくはなかったのだろう。
それくらい遠い考えも付かないことだったのかもしれない。
コンピューターについて深く理解している作家がどれだけいたかも分からないしね。
ということで、そうか、そもそものSF小説というのは
遠い宇宙空間に想いを馳せることから主流になり
サブカルチャーであるこのジャンルが盛り上がってきたのかな。
ということに気付けただけでもありがたい一冊。
やはり当時、これだけの作品を書き上げた作家は
それなりに宇宙工学の知識も得る為に勉強したのだろうか。
いつだって時代の少し先をゆくSF小説は作家の頭の中はどうなっているのだろうと
考えさせられたりする。
でも最近ふと思ったのだ。
それは寝ている間に夢で見るような、
些細なだれの頭の中にでもあるような世界かもしれない。


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