
突然成田空港で時間を持て余して、何か気軽に読める本、恋物語で、と思っていたところ、目に止まったのがこの本。
結局あたしはちょっと小馬鹿にしながら読んでしまう。
もし自分が書くとなると、谷村志穂さんの「ヒトリシズカ」みたいな短編を書いただろう。
最後の恋、ラストでベストな恋、とは、失われていなければならない、と思うから。
悲劇の結末でなければいけない。
死に別れていったり、最終的にひとりぼっちだったり、とても物悲しい、救いようのない話を書くだろうなと思う。
書いてみようかな、時間を作って。
そして、最後の2つの話はとても好きだった。
乃南アサさんの「キープ」は、最初から、もうあたしあたし、と思って読んでた。
あたしの人生もこうなるかしら。
とても親近感が沸いて嬉しくなった話。
最後の角田光代さんの「おかえりなさい」はとても不思議な空気なんだけど、読み終わったあとにとても良い気分になるのだ。
なんだこれは言葉じゃ説明できない。
たぶん読んだ人だけ分かる気持ちなのだ。
そして読み返した後に、さすがだな、と思う。
何を偉そうに。
最後の恋なんて現実的にはそんなもの全く考えられないわ。
そんなことより他にすることがあるのだ。


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