きよしこ / 重松清

宮田くんがプレゼントしてくれた。
僕なんか何度も電車で読んで何度も泣いちゃう、と言っていた。

宮沢賢治のような、凛とした空気が張り詰めるような澄んだ小説だった。

なのになんであんな苦しいんだろう。

友達ができても、親友ができても、彼女ができても、どうしてこんなに息苦しいんだろう。

吃音症、というものを私は知らない。
出会ったこともないし、なったこともないし。

糖尿病になってみるまでそれが何か分からないくらい、分からない。

英国王のスピーチも、開始10分で退屈でやめてしまったのだった。

この機会に観てみようかなあ。

これはいつか治るの?
それともずっと治らないの?

きよしは東京に出てきてどうなってしまったのか。

引っ越しばっかりのあの気分。
ここがダメなら次のところで頑張ればいいや、という気持ちはとてもよく分かる。
上手にあきらめることができる。

とてもとても息苦しい小説だったけど、最後が東京でよかった。
狭苦しいあの街では、どこよりも開けた大きい夢を見られるから。

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