
たとえばなんの前情報も無しに本を読んだり映画を観るのが好きだ。
もったいないけど、贅沢だと思う。
あらすじも知らず、登場人物も知らず、宣伝文句も何も知らずに、
ただ作品と向き合う。
余計な情報はうるさい。感受性の妨げ。
この映画も、そうやって観た。
だから、3人が誰なのかも知らず、ただストーリーに身をまかせ、
ちょっと切なく、夏が終わった、そんな気分だった。
最初から分かってた。
同居してる友達、ってフレーズが出た瞬間から、そうなるよな、って思った。
静雄に靡いていくんだろうなって。
そこまでの時間が、たっぷり穏やかだったので、素晴らしい映画だと思う。
嫌な沈黙もないし、無駄なセリフもない。邦画は苦手だけど、大丈夫だった。
女の子がよかったね。声のトーンが。低いのがいい。
あと、男性2人が、リアルでよかった。
整った美形じゃないからだろうか。
テンションと、発言と、思考回路がリアルだった。
僕がバイト先で出会った佐知子は、同居人の静雄と付き合っちゃう、そんな話。
でも平和な時間が流れてた。
ねえ、なんで二人でキャンプいっちゃうかなー。
なんで僕は行かないかね。
あと、チャリで棒持って突然殴りかかってきた森口さん、
まじサイコパスなんだけど。
そりゃあ僕もトイレで殴っちゃうわ、そもそも。
棒で殴られて、公園の芝生に倒れ込んで、
いてーよ、なんで・・・?って言ってたの、
ちょっと笑っちゃった。
まじ、なんで、ってなるよね。
心変わりはどこだ。
佐知子が静雄に連絡したカフェではすでにもう手遅れだ。
最初に家に泊まった日に借りた、静雄のTシャツで、
すごく心を掴まれちゃってた気がする。
似合ってたな。
佐知子のファッション、全部可愛かったから、
私も今日ネルシャツ着た。
男の子二人が、出てる映像、初めて観たかも。
二人とも、すごく独特なんだね。
柄本佑さんは安藤サクラさんと結婚してるんだよね。
染谷将太さんも、名前はめっちゃ観るけど、初めて観た。
役作り、なんだろうけど、どこにでもいそうで、
大してカッコ良くもないのに惹かれちゃう、みたいな男性、
演じきってるなあ。
髪型とか、体型とか、本当、なんでもないのに。
でもそういうなんでもないのって、きっとめちゃくちゃ難しいんだろうな。


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