切腹で読む日本史

スーパーで安売りされてたから酔っ払って買っちゃったシリーズ。

「切腹ーッ!」って言って自分で腹を切るもんだと思ってたから、最初の「切腹の作法」ってのを読んで、自分の知識不足に愕然とする。

みんなこれ知ってるものなの?

死際に相応しく、ちゃんと、場所も、着るものもしかるべきものが用意される。

辞世の句を詠むための、短冊・筆・硯まで用意されている。

腹に刃を立てるのを合図に、介錯人(かいしゃくにん)が背後から首を切る。

そりゃあそうだよね。自分でお腹切るだけで死ねるのかなあ、って思ってた。無理だよね。

『介錯人は首を完全に切り落とすのでなく、皮を幅3寸ばかり残して「首の皮一枚で繋がった状態」に切るのが作法とされた。そのため、介錯人にはかなりの技量が求められた。』11ページ

これかあ。首の皮一枚。

「切腹の作法」を紹介した後は、歴史上で、切腹によって命を終えた人たちの紹介が始まる。

平安時代・鎌倉時代ときて、30代で切腹した武将がいたことにも当然ながら驚く。

そして切腹の作法が定着した戦国時代には、多くの人が切腹で命を落とす。1500年代から1600年代にかけて。

織田信長、柴田勝家、千利休などなど。

徳川信康の享年21歳から上は60代まで(それでも当時は寿命に近かったのであろう)。

そして江戸時代を経て、幕末・明治まで続く。

西郷隆盛、白虎隊、などなど。

大正〜昭和にかけては、とても有名な三島由紀夫、などなど。

長い歴史の上で、絶えなかった切腹という文化。

理由は様々で、敵にやれれるよりも自決、殉死、意思表示、など。

やはり知れば知るほど、日本らしい、武士道に通づるもので、海外から見たらこの文化はso crazyと見られるのは当然だろうと察すると同時に、kamikazeを知っている人々からすると、日本人はそういうこともするだろう、と思われるかもしれない。

今の法律では切腹を禁止にするような、分かりやすいものはないらしい。

でも申し上げた通り、切腹は自分だけではなし得ないものであり、好きなように自殺をするのは勝手だが、そこに介錯人が必要となってくると、それは自殺幇助罪に問われるのであろう。

「武士道」という陳腐な言葉で片付けてしまうのはとても嫌だけど、あの時代にしかなし得なかった、高潔な文化だと思う。

自分が「切腹」について何も知らなかったということを知れてよかった。

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