
公開前からずっと気になってて、1/14もそわそわしてたけど、大好きな人から誘いが入ったので、映画なんて見るわけもなく、やっと観れた。
日曜日、渋谷、13時。
やや長めではあったけど、私はポップコーンも食べず、ビールも飲まず、一人で、めちゃくちゃ集中して観てしまった。
長いなんて何にも思わなかったし、全部盛りだくさんで、全然もっと観ていたかった。
すごく濃密で、見どころたくさん(というか退屈しない)映画だった。
レディー・ガガ、とてもよかったよ。
アリーの時よりも、演技の幅広がってるじゃん!
最初は無難な女性だったのに、占いとお金に目が眩んで、おかしくなっていく女性、演じ切ってたと思う。
人間の本性というのは、限りなく深く、変化し続けていくもので、分からない物だねえ。
3つの見どころは、高級ブランドのブランディングの苦悩と、家族経営というところの一見無敵であるように見える不自由さと、会社経営の本質。
パトリツィアと恋に落ちたマウリツィオ。グッチの社長兄弟の息子であるマウリツィオの恋に、父には大反対されるが、絶縁して結婚。
パトリツィアの家業である運送会社にお世話になり、慎ましく幸せな結婚生活を送る。
アルド叔父の誕生日会に誘われ、グッチ家との関わりが再開する。
アルドは自分の息子パオロには諦めていて、マウリツィオ夫婦を、特にパトリツィアを痛く愛する。
子供も授かった夫婦は、巻かれるがままにグッチの経営に足を突っ込むようになり、思い通りにならないパトリツィアは、社長兄弟を追い出せ、という。
未だ操り人形状態のマウリツィオ。気が弱くて優しく、欲もない。
そんな二人の関係はやがてうまくいかなくなる。
マウリツィオの父ロドルフォが死に、内部密告によりアルドは投獄され、パオロは騙され、そしてアルドとパオロが持っていた株はファンドに買われることになる。
ずっとパトリツィアが主張していたことを、マウリツィオは一人でやってしまう。
しかも幼馴染の美女と恋に落ちていた。
恨みつらみを募らせたパトリツィアはマウリツィオ殺害計画を実行。
それとともに、CFOとファンドの企みによって、社長の座を終われるマウリツィオ。
計画通り殺され、パトリツィアたちは有罪。投獄される。
最後の、You can call me Mrs. Gucci.っての、ちょー素敵だった。
パトリツィアが、強か。
占いにあんなにのめり込まなければ、もっとずっとうまくいった気がするのだけど。
胡散臭かった、あのCFO。父の代からずっといた彼。最後にやりよったなあ。
会社の上層部って、こんな感じなのか、と思うと、知らない世界を観れて楽しかった。
パトリツィアはずっと、あいつは怪しいって言ってたのに、頑なに信じてたマウリツィオが、最後にひっくり返されちゃったのよねえ。
金と占いで、あんなにも破滅してしまうものだろうか。
そうはならないようにしようと考えさせられた。
アル・パチーノ(アルド)が、めちゃくちゃ良い。
あと、ジャレッド・レトのパオロの演技も衝撃的だった。
本当のパオロはあんな感じではない、という意見もあったり、ミームとして扱われているみたいだけど。
可哀想な親子。
アダム・ドライバーは、背高くてかっこよすぎでした。
ところでずっとイタリア訛りの英語で喋っていたけれど、本当はみんなイタリア語で生きてたんだよね?
雰囲気作り、なのか、なんなのか、時々まどろっこしく感じるくらいのイタリアンイングリッシュなのであった。
あとずっとずーっとみんなタバコ吸ってて素敵でした。
この映画を観た後、私は勇足でGUCCIへ向かい、長年欲しいと思い続けていたホースビットを買う。
本当はクラシックの1953を買うつもりだったけど、店頭に並んでいたのは、今のデザイナー(アレッサンドロ・ミケーレ)のモデルです、ということで、そうか、映画でもそうだったけど、トム・フォード迎えたり、時代とブランディングに合う良いデザイナーを迎え入れて表現しているんだもんね、と思って、どちらも試着してみたら、圧倒的にアレッサンドロモデルの方が美しかったので、即決。
帰り道は、5cm浮いて歩いているような、叫び出して、踊り出したくて、誇らしげに下げたGUCCIの緑のショッパーを街行くみんなが見ているような気がして、非常にご機嫌であった。
すぐにヒールとソールを補強して、靴べらまで買って、準備万端。
こんなにも簡単なことなのに、私は5年間もうじうじ悩み続けていた。
初めてこんなに靴を大事に愛せる。もっと早く出会いたかった。
そして翌日、担当の方からSMSが届いてびっくりたまげる。
素晴らしいカスタマーサービスだ。こんなに幸せな気分にさせてくれるんだ。
あのGUCCIに一人の顧客として認められた。嬉しい。
なんとなくちょっと、GUCCIファミリーに仲間入りした気分になる。
そんな気分にさせてくれるブランド、ないよなあ。
素敵だ。
そうポンポン買えるもんじゃないけど、ものすごく深い信頼感を抱いた。


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