
2回目に読んだ。
前回読んだのは、2010年。
物語は弁護士であるアタスン氏の語りによって勧められる。
アタスン氏とジーキル博士とラニョン博士は仲良し。
高尚な付き合いをしている。
ジーキル博士がアタスン氏に見せた遺言に、自分が失踪したら、遺産を全てハイド氏に譲る、と書いてあった。
ハイド氏とは?誰?
そんな街で、物騒な噂が出る。
小柄で醜悪な男が、さまざまな事件を起こしているらしい。
少女を踏み躙ったり、社会的地位の高い男性を殺人したりする。
その犯人は、ハイド氏。
アタスンはハイドを探し出し接触するが、つかみどころのない、不思議な男である。
そのうちに、ラニョン博士はおかしくなって病んで死んでしまう。
そしてジーキル博士も様子がおかしくなってしまう。
ジーキル博士の雇い人と一緒にジーキル博士の部屋に押し入るアタスン。
咄嗟に博士は薬で自殺してしまった。
そこに置かれた手紙を読んで全てを知る。
自分の中の悪を感じていたジーキル博士は善人なので、別の人格に化けて、それを悪の化身とする。
薬を調合して、背丈も、声も、もちろん見た目も変わるようになった。それがハイド。
ハイドでいる間は、気持ちよく、好き勝手に悪事を働いた。
そして服薬してジーキルに戻れば、また元通りのジーキルだ。
でもだんだん薬で思うようにコントロールできなくなってきた。
ジーキルで寝ても、目覚めたらハイドになっているのだ。
二重人格の片割れは、自分が自分でない間に好き勝手する。
それを正常な脳で止められなくなった。
ジーキル博士はアタスン氏に心からの助けを求めていたのだ。
結局アタスンは全てが終わってしまった後で、手紙を読みことの経緯を知ることになるが、できることはもう何もない。
ジーキル博士はジーキルである間に、遺産をアタスンに託してくれた。
ジーキル博士は善人でありすぎたから、そんな極端な思想になってしまったのか?
誰だって、自分の中にジーキルとハイドを抱えているんだ。


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