Dangerous Beauty / 娼婦ベロニカ

こんな邦題だったのか。

邦題観てたら観なかったかも。

でも映画はすごくよかった。

なんだかいろいろ考えてしまって、寝付けなかった。

1500年代のベネチア。

街は栄華を極め、家々は金と地位のためだけに愛のない結婚をして、高級娼婦が蔓延っていた。

ベロニカはマルコと恋に落ちるが家柄のせいで結婚は無理と言われる。

マルコとの結婚は諦めないといけないけど、マルコを手に入れる方法がひとつだけある。

母親のアドバイスは、かつて自分がそうであったような高級娼婦になること。

お前が元高級娼婦だったから、巡り巡って今こんなことになってるんやろ、という言葉はぐっと飲み込んだ。

高級娼婦になるために楽器やダンスや詩や政治などいろいろ勉強して、美しくして、ベッドでのテクニックも勉強して、ベロニカは高級娼婦になる。

マルコは別の女と愛のない結婚をする。

その間もベロニカはベネチアの偉い人をたくさん顧客に取る。

ついにはマルコも。マルコはベロニカが娼婦なんかしてて他の男に抱かれるのを嫌がるが、お前も結婚してんだろ、と言って強くたくましく生きるベロニカ。

ベネチアが攻められた時にはフランスの王様と寝て、艦隊を用意させる。国をまもった。

その後戦争が悪化して、ペストが流行り、ベネチアはかつての栄華を失い、街は荒んで、魔女狩りが始まる。

捕まって殺されるかつての高級娼婦たち。

ベロニカももれなく。そんな中マルコが戦争から帰ってきて、宗教裁判を一緒に戦ってくれる。

娼婦は魔女ではない、魔力を使っているわけでもない、自分を含めて多くの男性がベロニカを愛してきて、それを無かったことにするのか?立ち上がれ!と扇動する。

かっこいい。

顔を見合わせる紳士たち。そして立ち上がる。

何か言いたいことでもあるのか?と聞かれると、I am standing.と。

かっこいい!

そしてベロニカは無罪になりマルコと幸せに暮らした。

なんだか。重いな。

今パパ活とか流行ってるこの時代で、そういう女性たちは本当に幸せになれるのか?

マルコはいつかふいに嫉妬に狂ったりしないのか?

多くの夫婦を引っ掻き回して、それは許されるのか?

愛がない結婚をさせる国のせいにして済むのか?

悲しいな。

ちなみにベロニカみたいな高級娼婦はクルチザンヌ(この映画ではコーティザン)といわれ、ロマン主義の文学作品では主題としてよく取り扱われていた。

ベロニカは実在の女性だったらしい。

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