罪と罰 / ドストエフスキー

やっと読み終わった。

足掛け何年?

ロシア人の名前が難しすぎたのと、いつも酔っ払って読んでいたので、前回までのあらすじをすぐ忘れてしまっていたので、結局綿密にメモを取りながら読み進めた。

精神が弱めの学生ラスコーリニコフが、自分のポリシーに基づいて、虫ケラみたいな人間達を殺し、それを自首しようかしまいか迷っているうちに、自身を取り巻く環境もどんどん変化していって、妹が婚約を破棄して母親と共に近くに引っ越してきたり、かわいそうな売春婦の娘に出会い、ピュアな恋に落ちる。

最後がハッピーエンドで良かった。

結局彼は逮捕されてシベリアの監獄にぶち込まれるのだが、その間もその売春婦の娘は健気に見捨てずにいてくれて、出所したらきっと幸せな人生が二人を待っている、と希望の持てる話であった。

話としてはシンプルなのに、ラスコーリニコフの頭のなかの描写が細かすぎて、大作となっているのである。

ロシア文学。ロリータとか好きだけど、でもこれこそが、という気もした。

もうちょっと他の作品も読まなくちゃ。

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罪と罰

おもしろい。

とても読みやすいし。

独り言とかの表現のセンスが良くて、ふふっと笑っちゃったりする。

第一章まで読み終えた。

ラスコーリニコフ(/ロージャ/ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ)は、金貸しのババア(姉、アリョーナ・イワーノヴナ)と、かわいそうで人の良い妹まで殺してしまった。

斧で。

人にバレることなく帰宅し、斧は元通りに戻してしまった。

どうなってしまうのだ。

そもそも、第一章は、全て時系列に描かれていたよね?

最初から、ボロボロの身なりで、フラフラと登場して、金貸しのババアの家に金を借りに来て、ババアを殺すイメージをしていたのだ。

その後、ふらりと入った場末のバーで、おじさん(九等官、マルメラードフ/セミョーン・ザハールイチ)に絡まれ、身の上話を聞かされる。

酒飲みのダメなおじさん。アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼルの家に間借りをしている。

嫁(カテリーナ・イワーノヴナ)がレベジャートニコフ氏にぶたれ、嫁に追い出され、愛娘(ソーニャ・セミョーノヴナ/ソーネチカ・マルメラードワ)が体を売って稼いだ金をせびっては酒に代える。

とんでもないダメな父親。

そんなおじさんと、出会い、別れ、帰宅。

女中はナスターシヤ。おかみはプラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ。

ぐーたらしていたら、母親から手紙が届く。

妹が結婚するらしい。結婚なんて許さない。結婚相手を許すまじ!

妹はドゥーネチカ(/ドゥーニャ/アヴドーチヤ・ロマーノヴナ)。金を貸してきた商人はアファーナシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン。

妹はスヴィドリガイロフ氏とマルファ・ペトローヴナの家に住み込みで働いていたが、不倫を疑われて追い出された。でも晴れて無実が証明された。

夫になる人はピョートル・ペトローヴィチ・ルージン。

母の名はプリヘーリヤ・ラスコーリニコワ。

手紙を読んで、ラズミーヒンの家に向かう途中、酔っ払いの少女がベンチに倒れ込み、近くで狙ってるおじさんを巡査に突き出す。

幼い頃、父親と一緒に見た、なぶり殺された馬の夢を見た。

広場でリザヴェータ(ババアの妹)を見かける。明日はババアが1人になることを知る。

帰宅、睡眠、翌朝。そして夕方。

金貸しのババアは殺さなくてはならなかったのだ。

彼の心の闇はなんだ。

無事に誰にも見られることなくババアを殺して帰宅。睡眠。そして二度寝。

ナスターシャと庭番が、警察に出頭しなさいと手紙を持って起こしにくる。

アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ(ザミョートフ)はポマードの事務官、ルイザ・イワーノヴナはけばけばしい婦人、そしてイリヤ・ペトローヴィチが副署長。

殺人を白状するつもりだっかが、借金の返済の督促だった。

下宿のおかみ(ザルニーツィナ)との借用証書が七等官チェバーロフに手形として支払われたらしい。

区警察署長はニコージム・フォミッチ。

ラスコーリニコフは、おかみさんの娘と結婚するつもりだったがチブスで死んでしまったこと、そのあとも下宿に残って、おかみさんに金は借りたが仲良くしていることを伝えた。なのに全然響かない。

その瞬間に彼の心は空虚になった。

署長と副署長が強盗殺人事件についてしゃべっているのを聞いて、気を失って倒れる。

目が覚めて帰宅。

盗品を古い家の庭の石の下の穴に埋める。

ラズミーヒンの家へ行く。仕事を斡旋されるが飛び出す。

路上で恵んでもらった銀貨をネワ河に投げ捨てる。

その時を境に、われと我が身を一切のものからハサミで切り離してしまった気分になる。

帰宅。睡眠。

下宿のおかみが副署長に殴られている幻聴で目覚めるが、また睡眠。そのまま4日間。

目覚めるとラズミーヒンとナスターシヤと事務所の人がいて、ワフルーシン経由で母親からの送金を受け取る。

ラズミーヒンはみんなと仲良くなっていた。おかみといい感じになっていて、パーシェンカと呼んでいた。事務官のザミョートフとは特に仲が良い。

ラズミーヒンはチェバーロフが持っていた手形を買い戻した。無効にした。

ラズミーヒンはラスコーリニコフにいい感じの洋服を買ってきてくれた。

医者のゾシーモフが来て、ラズミーヒンは2人を引っ越し祝いに誘う。

リザヴェータが殺された話になる。あまりにも事実と違うふうに容疑者がでっち上げられ責められているので、ラスコーリニコフは真犯人の名を伏せトリックをあかす。

妹婿、ピョートルが来る。しばらく近所のアパートに住むらしい。そしてまた殺人事件の話。ピョートルは、農奴解放のせいだからしょうがない、という。ラスコーリニコフに追い出されるピョートルと2人。

家を飛び出して、バーへ。ザミョートフがいたので、真相を告白するが、自分が犯人だとは信じてくれない。去り際にラズミーヒンに会って出歩いていることをおこられる。殺人現場に行き、部屋の修理をしていた2人を連れ立って警察に行き自主しようとするが、キチガイ扱いされる。

断崖絶壁の猫の額のような土地に両足しか乗らないような、落ちたら死ぬような、いかにも絶望的な場合でも人間は生きようとするのだろうか?生きることよりも死んだほうがはるかに楽なのに!

帰り道、馬車に轢かれたマルメラードフを見つけ、彼の家に運ぶ。カテリーナ・イワーノヴナと子供たち。ポーレチカがソーニャを呼びに行く。医者も来て坊さんも来る。ソーニャの腕の中でマルメラードフは死ぬ。

ポーレチカが去り際のラスコーリニコフにお礼を言いに来て、キスをくれて、毎日祈ると言ってくれた。

ラスコーリニコフは猫の額の土地でも生きようと思う。

ラズミーヒンの引っ越しパーティーへ顔を出して送ってもらう。部屋に帰ると、母と妹が到着して待ちくたびれていた。ラスコーリニコフは気絶。

母と妹がラズミーヒンに懐いていて、ラスコーリニコフは激オコなので、ラズミーヒンがうまいことやる。ラスコーリニコフが激オコなのは、ドゥーニャの結婚相手のピョートルのこと。あいつと結婚するならお前とは絶交だ、と告げる。ラスコーリニコフの妹はとてもキレイなのでうっかり好きになりそうになる。とりあえず2人には別の場所に泊まってもらい、自分が責任を持ってラスコーリニコフの面倒をみるし、なんなら医者友達のゾシーモフまで呼んでラスコーリニコフを診てもらうので、どうか安心してください、という感じ。

ちなみにゾシーモフを自分の彼女(おかみさん)の部屋に泊めた。すごいなラズミーヒン。

ところでドミートリイ・プロコーフィチ=ラズミーヒン。

難しすぎない?ロシア語。あだ名があだ名じゃないんよ。完全に別人なのよ。

せめて本当のスペルとあだ名ができる原理を教えて…

ラズミーヒンは昨夜酔っ払ってラスコーリニコフの妹の婚約者の悪口を言った自分を恥じている。

翌朝、母娘のところに会いに行き、いろんなことを根掘り葉掘り聞かれる。2人はピョートルから手紙を受け取っていて、会いに行けなくてごめん、会いたいけど、お前の兄には来させるな、あいつには会いたくない、という内容。2人はとりあえずラスコーリニコフに会いたがって、3人でラスコーリニコフの家まで戻ってきた。

今日のラスコーリニコフは落ち着いている様子。医者のゾシーモフもいて、5人で変な空気の中しばし会話。ゾシーモフが先に帰る。ラスコーリニコフがピョートルのことを切り出す。結婚か、絶縁か。それでもドゥーニャは結婚を決意している。その上でピョートルからの手紙をラスコーリニコフに見せて、来るなと書いてあるが、来てほしい、さらにラズミーヒンにもそこに来てほしい、と伝える。

そこにソーニャが入ってくる!馬車に轢かれて死んだ男の売春婦の娘だ。まさにピョートルからの手紙の中でも罵られていたかわいそうな娘。明日父の葬式があるので来てください、という言付けだった。母娘は雰囲気を察して出る。突然ラスコーリニコフは死んだ質屋に預けていた自分の時計(親父の形見)がどうなっているかということが気になり出し、ラズミーヒンの親戚の警察(ポルフィーリイ)に相談しにいこうという事になる。ソーニャとも別れる。ソーニャの後を謎の紳士がつけていく。ラスコーリニコフはラズミーヒンがもしかしてドゥーニャのことが好きで、色気付いちゃってんじゃないの、とからかう。ラズミーヒンは静かにブチギレる。

ポルフィーリイのところには、ザミョートフもいて、ラスコーリニコフはじりじり疑われる。ポルフィーリイが雑誌でラスコーリニコフの論文を読んだという。世の中には凡人と非凡人がいて、凡人は服従するだけの人生、その一方で、非凡人は自分の目的を達成するためならば、邪魔を排除したり人を殺したりする許可を自分に与える、という。ここのラスコーリニコフが自論を説明するのと、その間に挟むポルフィーリイの質問が、実に妙で、テンポも良くて、何度でも読み直したくなる。結局、その論文を書いたあんたは自分のことを非凡人だと思っているんだろう?だから君は殺人とかしちゃうんじゃないの?という考えなのである。さらに誘導尋問みたいなことまでされ(ポルフィーリイが嘘の事実を述べ、もしラスコーリニコフが犯人であれば、YESというであろう質問)、でもラスコーリニコフは危険を犯しながら、ちゃんと真実を言う。逆に犯人だと疑われ・・・ない??とにかく、なんとかやりきって、ラスコーリニコフとラズミーヒンは、ママと妹との食事会へ。なのにラスコーリニコフは家に帰る。心臓がドキドキしている。出かけようとしたら、家の下で町人に出会う。(こいつはソーニャを追っていた人だろうね)「人殺し」と言われる。びっくりしたラスコーリニコフは部屋に帰って寝込む。そいつが部屋に入ってくる。アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフと名乗る。

これにて上巻・完。

ちなみにスヴィドリガイロフ氏はあれね、ドゥーネチカが住み込みで働いていて不倫騒動になったおじさんね。

スヴィおじさんは、奥さんが死んでしまった。なぜだかドゥーニャとルージンの結婚をやめさせたい、やめれば1万ルーブリあげると言う。あと奥さんの遺言でドゥーニャに3千ルーブリが入るらしい。

なんでや?

ラズミーヒンがラスコーリニコフを迎えに来て、ママとドゥーニャとルージンの会食へ。

ルージンは早速不機嫌で、ラスコーリニコフがスヴィおじさんとあったことや秘密の話があると言うとさらに不機嫌になり、大喧嘩になり、もう出てけ!!となって追い出される。ほぼ婚約破棄状態である。

結局ルージンは成り上がったプライドからとってもナルシストになっていて、貧しくて教養のある女なら支配できると見越してドゥーニャと結婚しようとしていたのだ。

ルージンがいなくなった後、4人は盛り上がり、ラズミーヒンは一番盛り上がり、自分がおじさんから借りるお金とドゥーニャに入るお金の一部を使って共同経営をしようと話す。出版だ。このアパートにも部屋があるから親子はずっとここに住めばいい、と。

盛り上がってる話の途中でラスコーリニコフは行くところがあると中座し、ラズミーヒンに母親と妹の世話を頼んで消える。

ラスコーリニコフはソーニャの家に行き、聖書からラザロの復活を音読させる。リザヴェータを殺した犯人を、明日言うよ、と言って去る。

隣の部屋ではスヴィおじさんがずっと盗み聞きしていた。

ポルフィーリイのところに行き、お互いに挑発、牽制。絶対ポルフィーリイはラスコーリニコフのことを黒と思ってるのに、泳がせてくる、のがむかつく。

そんななかニコライが入ってきて、老婆姉妹を殺したのは自分だと自白する。

ラスコーリニコフは疲れて帰宅。

スヴィおじさんが入ってくる。ポルフィーリイに尋問されているらしい。ラスコーリニコフは「これで全てが曖昧になった」と喜ぶ。

ピョートル(ルージン)はペテルブルクでレベジャートニコフという男性の元にステイしている。

そこでの会話。お互いに疑心暗鬼っぽいけど関係はそんなに悪くない。

ビクビクするソーニャを呼び出したりしつつ、2人の結婚観などについて語る。

葬式。未亡人であるカテリーナ、家主であるアマリヤ、そしてソーニャたち子供らと、外野と、少しおくれてラスコーリニコフも到着。見栄をはった酒と料理。カテリーナは両家の出身だといい、家主であるアマリヤに突っかかって大喧嘩をする。そこへピョートル到着。

ピョートルとともにレベジャートニコフも来た。ピョートルは、今日の昼間ソーニャがうちに来た時に、100ルーブリを盗んだという。否定するソーニャ。否定するカテリーナ。確かに10ルーブリはもらって、ここにあるが、100ルーブリはもらっていないという。ママがポケットを広げたら出てきたので責めると同時に許すピョートル。しかしレベジャートニコフは、お前がソーニャのポケットに入れたと主張。そしてラスコーリニコフが、なぜピョートルがそんなことをしたのか、ソーニャの価値を下げることでラスコーリニコフの家族を仲違いさせ、ドゥーニャと復縁しようとしている、と言う。バレたピョートルは偉そうに退出。耐えられなくなったソーニャも帰宅。アマリヤと一悶着あったカテリーナも退出。ラスコーリニコフは、ソーニャの家に会いに行こうと考える。

ソーニャの家に行ったラスコーリニコフは、リザヴェータを殺したことを約束通り告白、というか、独白、激白?母と妹に迷惑をかけず勉学に励むためであったこと、であったにも関わらず盗んだ金品に手を付けていないことを白状する。あわてふためくソーニャ。心神深いのでどうにか罪を償いましょうと宥める。そこへレベジャートニコフ登場!

レベジャートニコフはソーニャに母カテリーナが発狂したと伝える。子供たちを連れて橋の近くで歌ったり踊ったりして見せ物として金を少しでも稼ごうとしている。皇帝に守りを乞うという。走り出した2人の幼い子たちを追いかけたカテリーナは吐血。ソーニャの家で死ぬ。死ぬ直前に突然現れたスヴィドリガイロフがカテリーナの葬式と孤児たちの面倒を見ると言い出す。相変わらず怪しいおじさんである。

そしていよいよ最後の第六部に突入!

ラズミーヒンが来る。事件の犯人が捕まったと、ミコライだと。ラズミーヒンはラスコーリニコフが政治的秘密結社に所属していて妹のドゥーニャまで誘っているのだと勘繰る。ラズミーヒンが出て行った後、ポルフィーリィが来る。

ミコライが犯人であるような話をたんたんとするが、最後にラスコーリニコフお前が犯人なのは知っている、自首しなさい、もしくは数日中に逮捕する、と言う。

焦るラスコーリニコフ。

スヴィドリガイロフに会わなくては、と思い、居酒屋で出会う。彼は何者なのだ。なぜドゥーニャに対して、謎なお金を支払うのか。

スヴィドリガイロフは語る。家に家庭教師として来たドゥーニャに本当に恋に落ちたと。でもドゥーニャはピョートルと婚約するし、結局破局した。以前ラスコーリニコフに言ったように、16歳の子と結婚する予定である。その子は自分にベタ惚れ。でもこの街に来てから飲み屋で13歳の子と出会い、その親子を送り届ける際に面倒を見ると伝え、これもまた落としたと。そして2人は居酒屋を出る。

店を出て橋でドゥーニャに会う。ラスコーリニコフは素無視。スヴィドリガイロフがドゥーニャを誘い込み、家に連れて行く。ソーニャの家の隣。ソーニャは出かけていていない。スヴィドリガイロフはラスコーリニコフが犯人で、それをソーニャに懺悔していたことをドゥーニャに伝える。持って来た銃でスヴィドリガイロフを撃つドゥーニャ。かすめる。そして銃を放って出ていく。まだ一発残っている銃を手に入れたスヴィドリガイロフ。

スヴィドリガイロフはそのままドゥーニャに会いに行き「生きて」と伝える。その後は許嫁に会いに行きお金などを渡す。宿に泊まり夜通し悪夢を見て、朝、ドゥーニャの銃で自殺する。

ラズミーヒンは夜通し歩いて、明け方に母に会いに行く。ドゥーニャがいない。母に愛を伝え、別れのようなものを伝える。帰宅すると自分の家にソーニャとドゥーニャがいた。別れを予感している3人。

最後にラスコーリニコフはソーニャの家に行き、改めて別れを告げる。街中での告白もできず、警察署に自首しに行くラスコーリニコフをソーニャは隠れてずっと追ってくる。

ニコージム・フォミッチとザミョートフはいない。イリヤ・ペトローヴィチにたいして自白して本編終了。

エピローグ。

シベリア流刑地(?)にて。ドゥーニャとラズミーヒンはいずれ結婚した。ラスコーリニコフの母は死んだ。精神疾患的な理由で刑期は8年。ソーニャは愛を持って通い続ける。本当の愛を知った2人。あと7年耐えればちゃんと会えるという希望を残して。

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