La sociedad de la nieve / 雪山の絆

幼い頃に映画館で見たホワイトアウトと言う邦画がとても衝撃で、それ以降、こういう雪山に閉ざされた遭難ものは息苦しいってわかってるのに、なんとなく病院の待ち時間で見てしまった。

ウルグアイのラグビー部の選手たちが、友人や家族たちを伴い、チリに遠征試合に行く途中、アンデス山脈で遭難すると言う実話に基づいた映画。

峰にぶつかって、飛行機がバラバラになって、雪の中に滑り込む様子は壮絶でしかなかった。

飛行機があんなふうになるんだ、というか、骨折するだけでも痛そうなのに、と思うと、怖くて震えた。

真っ白な雪山は美しすぎて一瞬魅了されるけど、画じゃ伝わらないくらい寒いんだろうなぁと思うとまた震えた。

こんな3月の東京の冬に震えてるようじゃ、あんなところ、私は一瞬で根を上げてしまう。

まず、着陸した時点で、寒さも痛みも感じることなく早く死にたいと思った。

その後生き残った人々で生き長らえようとする様子が辛い。
もっといろいろ喧嘩とか衝突があったんじゃないかと思う。
さぞかし大変な共同生活である。

ちなみに私はあの場にいたらすぐ人肉を食べようと言い出して、もしくは誰かが言ったらすぐに賛同して食べていたと思う。
宗教とか倫理とか関係ない。
生きていくためだから、人間なんて魚みたいなもんだ。

ただ、そんな中、二度の雪崩が来て、半壊している飛行機の中までも全部埋まるなんて、どんだけ辛いんだよと思って、経過時間を見たらまだ映画の半分ぐらいだったので、目の前が真っ暗になった。
過酷過ぎるでしょ、神様。

もう、せめてこの雪崩の時に死にたい、ここで死ななきゃ、くらいに思ってしまった。

チリまで歩こうとしたのロベルトとナンドの二人は本当にかっこいい。
あの二人がいなきゃ、本当に全員死んでいた。
精神力と、それに伴う体力と、それをナンドは雪山で回復したんだから、すごいことである。
一方でラグビー選手の頃からのロベルトの冷静な脚力も、非常にかっこいい。

私だったら何度も死にたい死にたいと思っていたけれど、最後仲間たちがヘリコプターに助けられるシーンでは嬉しくて涙が出た。
この私が、生きることに希望を見出してたとでもいうのだろうか。

生きることを信じている人は救われるのである。
私みたいな人はきっと迷惑をかけるから早めに死んだほうがいい。
ナレーターのヌマは最後まで生き残るのかと思ったら途中で死んでしまってびっくりした。
もっとびっくりしたのはヌマと私の誕生日が同じ10月30日だったことである。
なかなかナレーターが途中で死ぬ映画って無いよね。
死んだ後もヌマのナレーターは生き残り、みんながウルグアイに帰国した後にも「俺たちの友人たち」みたいな言い方で、魂となってその声が響くのである。

あんな雪山に自ら行くようなアホな真似はしないけど、もし何らかの飛行機の事故であんなことなってしまったらお願いします。
神様、私を1番最初に殺してください。
きっと両親は悲しむけど、しょうがない事故だったと思っていくらか心が楽になるでしょう。
お酒で死んだり、癌で死んだり、自殺するよりはよっぽど良い死に方である。

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