
なぜこんな邦題になってしまったのか。解せぬ。全然良くない。
本当に映画の翻訳やタイトルの翻訳は大変だと思うと同時に、スキルだけじゃなくてセンスが求められる職業なのだと思う。
そのまんま、直訳して、それが良いパターンもある。最近だと『ザリガニの鳴くところ』は、本当に、そのまんまで良かった。
逆に「あえて」の邦題にチャレンジして、そのおかげでより良くなったものもある。例は割愛。ほら、色々あるでしょ。
その逆で、「あえて」の邦題チャレンジが大失敗に終わることだってある。もしくはその「あえて」が無加点のまま終わることもある。『インサイド・ヘッド』にするくらいなら、『インサイド・アウト』で良かったんじゃないか。
などなど。
この作品は「The Rise of Gru」というところが本当にミソで、あのグルーの、怪盗グルーが、怪盗グルーになる前の、「起源」の話であるにも関わらず、邦題チャレンジは失敗であるとしか言えない。一番大事な部分が伝えられていない。
グルーが11歳9ヶ月の小学生の時の話。悪党に憧れて、悪党グループをクビになった爺さん悪党の子分になって、ノウハウを教わる、というとても素敵な話。
そもそもグルーとミニオンズたちとの関係性が長らく謎だったが、グルーの家でお手伝いさんを募集した時にミニオンズの大群が押しかけてきて、断ったにも関わらず雨の中庭に居座って、あの可愛いキュルルンな瞳で訴えられたせいで雇用した、という経緯だったらしい。
その後グルーは大人になって(というかおじさんになるけど)、でもミニオンズたちは歳も取らず姿も変わらないんだな、という学び。
中国カルチャーを良い感じに取り入れつつ、ミニオンズがカンフーできるという設定(だよね?)も、ここで明かされる。
特訓してくれたおばちゃんがいるんだ。
スポンジボブ感のある、くすくすの笑いと、本当の笑いがちょうどいいバランスで、長さも良くて、またそんな嫌なやつもいなくて、ハッピーエンドで良かった。
最後の霊柩車で走り出すシーン、カッコよかった。
あと、楽曲のチョイスが全編通して最高。お葬式でのストーンズなんて、最高すぎる!
ところどころ日本語「お取り込み〜」とか「柿の種〜」とかあったり、あと、インドネシア語もあったね。「ナシゴレン」とか「トレマカシ」って言ってた。あの、面接の前の夜にミニオンズたちがグルーのベッドに寝に来るシーン。
かわいいなあ。癒された。


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