
92点。素晴らしい映画。素晴らしい邦画。
最近観た中で一番良かった。3時間が一瞬だった。
吉沢亮が、すごい。
高校生のきくおとシュン坊が可愛かったなあ。放課後の橋の上で二人で練習して。
そもそも私がシュン坊だったら、そんなふうにきくおを受け入れられないと思うけど。
二人が目指す高みが一緒だったんだ。素晴らしい関係だね。
歌舞伎一家の血があるシュン坊と、後ろ盾が何もないきくおは、その後だんだんバラバラになっていく。
天秤のように、どちらかが調子が良い時は一方は悪く、その逆も然り。
でも、シュン坊の方がいつもちょっとかわいそすぎるのだ。
糖尿病は遺伝だろうか。遺伝じゃない私もいつかあんなふうになるのだろうか。怖い。
出てくる女たちが、全部うざくて(寺島しのぶだけはずっと正論)、頼むからきくおに関わらないでくれ、お前のせいで夢を潰さないでくれ、と、祈りながら観てしまった。
クソみたいな女しか出てこなかったけど(娘も含めて)、ハッピーエンドだったのだろうか。
国宝になれて、きくおは最後は幸せだったのだろうか。
そもそも国宝になることを目指していたのだっけ。そんな描写どこにもなかった。
歌舞伎に取り憑かれて、悪魔に魂を売った男の行き着く先が、国宝?
国宝どころじゃ足りないなと思った。
日本人で良かったと思った。
おそらくこの映画を否定する人はいないと思うけど。
本当に、美しい映画だった。


コメント