Trainspotting / トレインスポッティング

1月末からリバイバル上映をしていたので、2月頭に観に行った。

すでに映画は観たことあったけど、映画館で観るのはもちろん初めてだ。

初めて観たのは中学生の時。

好きだった人がおすすめしてくれたから。

その後も、イケてるバーに行けば流れているような、そんな映画だ。

でも久しぶりに観たので、新鮮な感じで観ることができた。

特にここ最近「カルチャー」を欲していた私は、全部満たされた。

これを必要としていたのだ。

麻薬中毒者が、麻薬を断とうともがく、ただそれだけの映画。

なのに私たちは、多大なる影響を受けてきた。

私のバンドのMVにも、この映画のあるシーンを真似て撮ったシーンがある。

それくらい、私の人生の、私の骨と肉に絡み付いていて、取り去ったら死んでしまうくらい、重要な映画だ。

私はこの映画と、ベストな時期に出会って、素晴らしい関わり方をしてきた。

映画部の良い仲間と観ることができた。雪の降る、寒い東京の映画館で。

素晴らしい体験だったな。

こういうことを重ねて、人は豊かになるのだ。

豊かの方向は人それぞれだけど、結局人間は自分と近い界隈にいる人に、より一層魅力を感じる。

この映画を初めて観た、という人が、どうしてタイトルが『トレインスポッティング』なのかと素朴な疑問を投げた。

そういえばそれについては考えたことも、ましてや疑問に思ったこともなかった。

なんでも麻薬中毒者の隠語らしく、確かに映画の中でも一瞬だけ列車のホームに立っていたシーンがあった。

マーク・レントンが珍しく独り言ではないセリフをたくさん喋るシーンだ。

スコットランドを、エディンバラを、ぼやくシーンだ。

多分、大事なシーンなのだ。

年月を隔てて同じ映画を複数回観ると、いつも新しい気付きがある。

尊いことだ。

スコットランド訛りの英語は、インド英語と格闘している私からしても、それはまた別物で、なかなか聞き取れないセリフが多かった。

これもまた趣がある。

映画の中では20代であろう彼らを、私はとっくに追い抜いてしまって、まともな大人に成長した。

もう、こうなりたいと思っても、どう足掻いてもなれない。

私たちは、僕たちは、マーク・レントンみたいになりたい、と、夢見て信じていたあの頃が、一番幸せな時期だったんだろうな。

夢の中では、私はいまだに過去にとらわれている。

ずっと抜け出せずにいる。

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