ボクたちはみんな大人になれなかった

この映画は良かった。

軽い気持ちで見始めたけど、グッと引き込まれてしっかり観ちゃった。

46歳の佐藤くん。ふとしたことから今までの人生を思い出す。

映画ではだんだん過去に戻っていくんだけど、順番に行くと、どこから始まるんだっけ。レモンケーキの工場か?

アルバイトしてて、同僚は外国人と七瀬で、七瀬はゲイ。多分隠してた。演劇をしてる。

そして佐藤のことが好きだったことも隠してた。

雑誌のペンパル募集コーナーで「犬キャラ」という名前の投稿があり、オザケンのアルバムじゃん、とピンときた佐藤は手紙を送ってみる。

文通が始まり、MAYA MAXX展で初めて会う。私全然知らなかったけど、MAYA MAXXってアーティスト、調べてみたら興味深い。

展覧会は、刺激強めで、二人はコーヒーを飲みながら少し話す。

この「犬キャラ」、かおり、独特な声だなーって思ってたら、そうなのか。

全裸監督のヘアメイクの順子なのね!!確かに、小柄で、そうだ。

そして佐藤は転職する。映像のテロップを入れる、出来立ての会社。同じ日に面接に来たのは、関口。東出昌大。

このキャラは、面接の時は黒髪ロン毛だし、そのあとはしばらくずっと金髪で、40代になるとマッシュカットみたいになってて、全然別人に見える!

愛嬌あっていいけどね。演技うまくなった?

こういうバカっぽい役、できるんじゃん。

そして、その出来立ての会社で、安月給でこき使われながら、関口とも仲良く、社長とも仲良く、かおりとも仲良く過ごす。

今思うと幸せだったんだな。

かおりはある日ふといなくなって、佐藤と別れた。

しばらくしてFacebookで見つけるけど、フツーに結婚とかしてて、いや、あの頃あんなにフツーをバカにしてたのに、そうか、そうなるのか。

そこからの佐藤は全然覇気がなくて、惰性で仕事続けながら、取引先のパーティーにも顔出して、スー(SUMIRE、チャラの娘。日本人じゃないみたいな目の色してるね。綺麗で可愛い)とちょっと恋に落ちたりする。

その時に行くのが、七瀬のゲイバー。関口も佐藤も職場から近いらしく、入り浸ってる様子。

その前なのかな?結婚しかけてた女性は大島優子。煮え切らない佐藤とはうまくいかなかった。

あんな小さな事務所だった会社はどんどん大きくなって、佐藤の役職も高くなってる。

関口は取引先のパーティーで出会った子に子供ができて、結婚するために、取引先を殴って会社を辞める。

オンライン塾の講師みたいなのを初めていい感じらしい。

そのパーティーの主役だった社長が逮捕されて、売春斡旋なんかもしてて、そこにスーが絡んでたので、スーは事件後蒸発。連絡が取れなくなる。

佐藤には、何にもない。書きたかった小説を書いてみると、かおりのセリフが浮かぶ。

コロナ禍、帰り道で店から追い出された七瀬に出会う。七瀬も何にもない。

公園でビールを飲んで、ゴミ集積所に二人でぶっ倒れで、世の中はゴミとクズ、と言う。これが冒頭のシーン。

七瀬が一番可哀想だった。ゲイだから、結婚もしていないし、お店も辞めちゃったみたいで、見るだけで可哀想だった。

それに比べて佐藤は、出世したよなって誰もが思うだろう。

ひとりタクシーで家に帰ろうとした佐藤は渋谷で降りる。

かおりとよく行ってた神泉のラブホ。宇宙の部屋。もう無い。

すれ違った人々。90年代の街。もう無い。

宮下公園を過ぎて、明治通りを進んで、原宿へ。

かおりと待ち合わせした場所。あの頃は、もう戻ってこない。

私も10年後そうなるのかな?

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