ハリー・ポッターと秘密の部屋 / J.K.ローリング

1年生が終わって、帰省した夏休み。

魔法嫌いのダーズリー家では、相変わらずハリーは居心地が悪い。

飛び回るふくろうのヘドウィグに文句を言うバーノンおじさん。

家の中で魔法の「ま」を言うことも許されていない。

ヘドウィグは鳥籠に閉じ込められ、鍵をかけられている。

今夜はバーノンおじさんの大事な商談の日。メイソン夫妻を家に招くために、家では入念なリハーサルが繰り返され、予定通りハリーは自分の部屋に閉じ込められる。

そして今日はハリーの誕生日。

部屋に戻るとベッドの上には奇妙な生き物、「屋敷しもべ妖精」のドビーがいて、それと同時にメイソン夫妻が来た。

座ってね、と言われたことにも痛く感動して大暴れするドビー。

どうやらドビーは、辛い環境でどこかのご主人に仕えていて、ハリーにホグワーツに戻るなと忠告に来たらしい。とても危険だからと言う。

そうこうしている間にドビーがいちいち大暴れするもんだから、階下からはバーノンおじさんが文句を言いに来る。

ホグワーツの友人からの手紙を止めてたのもドビーらしい。

そして階下へ戻って、てんやわんやの大暴れ。そこにヘドウィグが手紙を持ってきて「家で魔法を使ってはいけない」ということがバーノンおじさんにバレる。

隠していたのか、けしからん、もうホグワーツへは戻らせん、と、部屋の窓に鉄格子まではめられ、閉じ込められる。

ロンが迎えに来る。フレッドとジョージも一緒。荷物を積み込んで、脱出成功。

さて、ドビーはどこから来たのか?ハリーにホグワーツに戻らせないように、恨みを抱いている奴、マルフォイ?ドラコ・マルフォイの父、ルシウス・マルフォイはヴォルデモートの大の信奉者だったらしい。

ロンのふくろうはエロール。ヨボヨボのおじいちゃん。ロンのお父さんアーサーは魔法省で働いている。マグルに興味津々。ロンたちは夜の間に車を飛ばしたことを隠すつもり。が、ママ・モリーにはバレていた。本当は車に魔法をかけて飛べるようにしているアーサーが一番悪いと知ってる。さて、ハリーは初めて入る魔法使いの家。不思議な時計。ギルデロイ・ロックハートのガイドブック、庭小人の駆除。隠れ穴。

ジニーは新入生になるらしい。ハーマイオニーと一緒に2年生の教科書を買うため、ダイアゴン横丁に集合する。煙突飛行粉(フルーパウダー)を使う。不慣れで行き先をうまく言えなかったハリーは、一人だけ変な店にたどり着く。ドラコ・マルフォイとその父親がいた。メガネが壊れる。夜の闇横丁。迷子になったハリーはハグリッドと出会う。そしてハーマイオニーと合流。アーサーは魔法省で働く身としてルシウスを疑ってる。

書店でギルデロイ・ロックハートのサイン会が開催されている。ハリーに気付かれ、ギルデロイとツーショットの写真を撮られる。

新学期。ウィーズリー家からみんな出発。でもなぜか9と3/4番線に入れないハリー。汽車は行ってしまう。ロンとハリーは空飛ぶ車に戻って、線路の上を走りながらホグワーツに向かおうとする。しかし途中で車は落下。車が落ちた暴れ柳は、容赦無く車を襲ってくる。2人は木と車から逃げ出し、車は走り去っていく。

なんとかホグワーツにたどり着く。組分け帽子をかぶっているジニーを発見。(ジニーもグリフィンドールだった)空飛ぶ車がマグルに見られてしまっていたとスネイプから怒られる。マクゴナガル先生もブチギレ。でも減点はなし。ハーマイオニーにはしかめっ面されたが、同級生からチヤホヤされてちょっと嬉しい2人。

翌日、ロンはママから吠えメールを受け取る。スプラウト先生の薬草学の授業。ロックハートがハリーに話しかける。有名虫を移してしまったと言っている。スプラウト先生の授業に戻る。マンドレイクの植え替え。泣き声がうるさいので耳当てが必要。

ハッフルパフのジャスティン。

グリフィンドールの後輩、コリン・クリービー。ハリーの写真とサインを求めてくる。マルフォイにはからかわれるし、ロックハートも思い上がりだとか言ってくる。

ロックハートの授業。ナルシスト。ハーマイオニーはまた満点。ピクシー小妖精を捕まえる悲惨な授業。

コリンにつきまとわれるハリー。クィディッチの練習。今までより厳しく、朝練もするらしい。スリザリンの練習とダブルブッキング。マルフォイがシーカーとして登場。マルフォイ父が、チーム全員にニンバス2001を買い与えた。マルフォイに魔法をかけようとしたのに失敗したロンはずっと大ナメクジを吐き出している。ハグリッドの家に避難するとロックハートがいた。

マルフォイがハーマイオニーに言った「穢れた血」とはマグルから生まれたという意味。自分のことを純血だと思ってる。

空飛ぶ車の罰として、ロンはトロフィー・ルームで銀磨き、ハリーはロックハートのファンレターの返事の手伝い。ロックハートの部屋で、恐ろしい声を聞く。

ほとんど首無しニックによる絶命日パーティ。嘆きのマートル。ハリーはまたあの恐ろしい声を聞く。ミセス・ノリス(猫)が死んでいる。と思ったら石になっていた。壁に文字も書いてあった。誰がやったのか?「秘密の部屋」とは?

ホグワーツは昔4人の魔法使いによって創設され、その名前に因んだ学寮ができた。だんだんその4人に意見の相違が生まれ、スリザリンが学校を去った。スリザリンが「秘密の部屋」を密封し、継承者のみが封印を解けるようにした、という噂。

ハリーはスリザリンの継承者なのか?(組分け帽子も、ハリーにスリザリンを勧めていた)もしくはマルフォイ?

3人はマルフォイから話を盗み聞きするために、化け薬なるポリジュースを作ろうとする。

ロックハートに許諾印をもらい、作り方が書いてある本を図書館で借りる。

スリザリンとのクィディッチの試合。ブラッジャーが細工されている。ブラッジャーによって右腕を骨折したハリーだが、無事にスニッチを捕らえて勝利。ロックハートが魔法をかけてハリーの骨を抜き取ってしまう。医務室にて入院。そんなよるにドビーがきた!汽車に乗れないように冊を通れないようにしたのはドビー。ホグワーツに留まるより、大怪我をして家に送り返されるほうがいいとして、ドビーのブラッジャーでハリーに怪我をさせた。ダンブルドアが入ってくる。石像になったコリンを運んできた。コリンが撮ったはずの写真は、溶けていた。その意味は、「秘密の部屋」が再び開かれたということ。

ハリー退院。2人を探しに、女子トイレ、嘆きのマートルのところへ向かう。冬休みに向けてポリジュースを完成させるために、他の材料を集める。スネイプの授業中にハリーが騒ぎを起こし、その隙にハーマイオニーが材料を盗んだりした。

決闘クラブ。

模範演技としてロックハートVSスネイプ。

そしてハリーVSマルフォイ。

マルフォイがヘビを出すと、ジャスティンに向かった。そこにハリーがヘビ語で「手を出すな、去れ」と言うと、ヘビは従順になった。

パーセルマウス。ヘビと話ができるということを知ったハリー。

スリザリン寮のシンボルはヘビ。ハリーはスリザリンの子孫なのか?

ジャスティンと、ほとんど首無しニックが石になっているのを見つける。

大混乱の中、マクゴナガル先生にどこかへ連れて行かれるハリー。ダンブルドア先生の部屋へ連れて行かれ、中で一人待たされるハリー。組分け帽子がある。

部屋の中のヨボヨボの鳥が突然燃える。不死鳥らしい。ダンブルドアが戻ってきた。さらにハグリッドが飛び込んできて、ジャスティンとニックをやったのは、ハリーではないと主張する。

クリスマス休暇。ハリー、ウィーズリー兄弟、ハーマイオニー、マルフォイと子分2人は残っている。素敵なプレゼント。クリスマス・ディナー。そしてその夜、変身する相手の一部分を入手する。マルフォイの子分であるクラッブとゴイルの髪の毛を引っこ抜く作戦。そして成功。3人は別人へと変身する。

ハリーとロンは、秘密を聞き出すためマルフォイのもとへ。見せられた日刊預言者新聞の空飛ぶ車事件で、ロンのパパが罰金を支払ったり辞任を求められたりしていると知る。マルフォイは継承者ではない。マルフォイの父も話してくれない。「秘密の部屋」が開かれたとき「穢れた血」が一人死んだ。前に部屋を開けたやつは、アズカバン(魔法使いの牢獄)に捕まっている。そこで時間切れ。良い収穫。一方でハーマイオニーはアクシデントで猫に化けてしまっていた。(ローブについていると思った髪の毛が、その人の飼い猫の毛だったらしい)

嘆きのマートルが、本を投げつけられたと言って泣いている。本はT.M.リドルの日記だった。50年前に特別功労賞をもらった人。しかし日記は真っ白。

赤インクを被っても真っ白な日記が不思議になり、ハリーは文字を書いてみた。

「ぼくはハリー・ポッターです」と書くとインクが滲み出てきて返答が読めた。

リドルが5年生の頃「秘密の部屋」が開けられ、怪物が生徒を襲い、一人死んだ。死んだ少女は事故とされ、リドルは口を閉ざすことを強いられた。

そしてハリーはタイムスリップする。

監督生の頃のリドル。ディペット先生。リドルはマグルとのハーフ。秘密の部屋の事件後、マグルのちが混じっているリドルも襲われるのではないかとディペット先生は心配している。若いダンブルドアもいる。

ルビウス。怪物をペットとして飼っている。少女を殺したのはそのペットではないと主張する。でもリドルは怪物が殺したと思ってる。

元の世界へ。自分のベッドの上。ロンが飛び込んできて、50年前に秘密の部屋の扉を開けたのはハグリッドだと言う。

ある夜、クィディッチの練習の後部屋に帰るとハリーの部屋が荒らされていて、リドルの日記がなくなっていた。

翌日はクィディッチの試合。廊下を歩いていたら、またハリーにだけ恐ろしい声が聞こえた。試合は中止になった。生徒が2人襲われた。ハーマイオニー!!

スリザリン以外のマグルの生徒が襲われている。

ロンとハリーは透明マントでハグリッドの家へ。

そこへダンブルドアとロンのパパのボス(コーネリウス・ファッジ、魔法省大臣)がハグリッドの家にやってくる。

マグル出身が4人もやられたということで、ハグリッドがアズカバンへ送らる。

さらにルシウス・マルフォイまでやってくる。ダンブルドアを停職しようとする。

ドラコ・マルフォイはスネイプに校長になるのを勧める。

ロンとハリーはファング(ハグリッドの犬)を連れて、ハグリッドが言った通り、クモの跡を追って森の中へ入っていった。森の中で見つけたのは、あの空飛ぶ車。ロンとハリーが乗ってきた車が、森の中で野生化していた。そして巨大グモ。アラゴグ。

アラゴグは昔はグリッドに面倒を見てもらっていた。人間を襲ったことはない。ハグリッドは無実。そして50年前に少女を襲った犯人を知っているようだった。

突然暴走する車に飛び乗るロンとハリーとファング。

死んだ少女=嘆きのマートルだと気付く。

そして石になったままのハーマイオニーの手に握られた本のページに答えがあった。

「秘密の部屋」の怪物はバジリスク。巨大な毒蛇。目が合うと死ぬ。でも誰も死んでいないのは、直接見ていないから。

コリンはカメラ越しに。ジャスティンはほとんど首無しニック越しに。ハーマイオニーは警戒して鏡を見ながら歩いていた時だろう。ミセス・ノリス(猫)はおそらく水。嘆きのマートルのトイレから溢れた水。

そんな中、ジニーが秘密の部屋へと連れ去れる。生徒はみんな緊急帰宅させられることになった。数日前に食堂でジニーが何か話しそうになっていたのにパーシーに邪魔されたのを思い出す。何か知っていたのだ。

胡散臭いロックハートは忘却術を使う。忘れさせられる前にハリーはスネイプに習った魔法で抵抗して、ロンとハリーはロックハートと共に嘆きのマートルのところへ向かう。

女子トイレの蛇口をハリーがヘビ語で「開け」といって開け、秘密の部屋へと入っていく。パイプを急降下。

ロックハートが雑な魔法をかけ、天井が崩れてロンが岩石の中に閉じ込められてしまう。ハリーはジニーを助けるために先に進む。

奥の部屋には、寝ている(石にはなっていない)ジニーと、トム・リドルがいた。

リドルの日記を手に入れたジニーはずっと心配事や悩みを書きつづり、返事をくれたリドルを信じ込むようになり、洗脳され、秘密の部屋を開けた。

日記を信用しなくなったジニーはそれを捨て、ハリーが拾った。

ハリーが日記を持っているのを見たジニーは慌ててそれを盗んだ。

ハリーのことを好きだということがバレるかもと思ったから。

ヴォルデモートは、トム・リドルのアナグラム。過去であり、現在であり、未来。

リドルはマグルの名前を捨てたかったので、アナグラムの偽名を使っていた。

ハリーは、一番偉大な魔法使いはダンブルドアだという。反論するリドル。

そこに不死鳥フォークスが飛んでくる。組分け帽子を持ってきた。

いよいよバジリスク登場。リドルが「あいつを殺せ」と命じる。

組分け帽子がくれた剣で戦うハリー。

バジリスクとの戦い。深傷を負うハリー。

しかし、不死鳥フォークスの涙で傷は瞬時に完治した!

そしてフォークスが落とした日記に、バジリスクの牙を突き立てるハリー。

リドルは絶叫して消えた。

ジニーは無事。ロンにも会えた。ロックハートは忘却術が自分にかかり、全てを忘れてキョトンとしている。

4人ともフォークスに連れられ、嘆きのマートルのトイレに戻ってきた。

無事に戻った4人を迎えてくれたのは、ウィーズリー夫妻、ダンブルドア先生、マクゴナカル先生。

減点もなく、むしろ点数ももらえて、怒られもせず、宴の準備。

ロックハートは記憶喪失。

ダンブルドア先生とリドルについて話すハリー。

ハリーはヘビ語も話せるしスリザリンの継承者かもと思っていたが、おそらくヴォルデモートがハリーに傷を負わせた日に自分の能力を少しハリーに移してしまった。

だから、ハリーはスリザリンに入る理由なんてない。グリフィンドールであることに自信を持っていい。

しかも、真のグリフィンドール生だけが帽子から剣を取り出せる、と。

ルシウス・マルフォイがドビーを連れて、ダンブルドアが校長として戻ってきたことに文句を言いにきた。ダンブルドアを停職にするために理事の同意を集めた、とルシウスは言っていたが、実は家族を呪ってやると言って脅していたらしい。

ルシウスは、純血であるウィーズリー家の娘がマグルを襲った、という事実を作りたかったので、ジニーにリドルの日記を与えた。

ルシウスはヴォルデモート卿の昔の学用品をばら撒いているが、アーサー・ウィーズリーがきっと取り締まってくれる。

帰るルシウスとドビーに、ハリーは自分の靴下の中に詰め込んだ日記を「差し上げた」。

汚い靴下と、日記の残骸を見て怒るルシウス。

そして靴下を握り締めたドビーは晴れて自由の身となった。(というルールなのだ)

ドビーは嬉しそうに消えた。

ホグワーツではパジャマ姿で最高の宴。グリフィンドールはぶっちぎりで優勝。

お祝いとして期末試験キャンセル。

ルシウス・マルフォイは理事を辞めさせられて、ドラコは気まずそう。

帰省の時期。

ジニー曰く、パーシーはガールフレンドができた。レイブンクローの監督生、ペネロピー・クリアウォーター。夏中パーシーが手紙を書いてたのは彼女だったらしい。

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この巻が印象深いのは、大学の授業で教材として使ったからだ。

第一章を読んで演じる、という授業だったので、私はドビーを、ハイヒールを脱いで教卓の上で飛んだり跳ねたりしていたのを思い出す。

やはり、大事に読むと記憶に残るものなのだ。

冒頭から胡散臭いロックハートが、おそらくみんなおんなじようなイメージで読み進めていけるのも面白い。名前が秀逸。ゲイっぽい感じ。

ジニーも登場して、ニヤニヤするシーンが増えた。

ロンとハーマイオニーとの3人の友情は揺るぎないものになった。

すごく、前作からゆるりと繋がりつつ、ハリーが成長しているのがわかる。

もうクィディッチだってお手のもんだもんね。

学校の行事にも何にも驚いていないみたいだ。

そう考えると、私、留学2年目、過ごしてみたかったなあと思う。

あんなに出会うこと全て初めましての1年間をやり切った後、授業も部活も慣れてきて、本命のプロムやseniorを楽しめたなら、どんなに素敵だっただろうか。

きっともっと英語が身についたに違いない、と思う。

あとがきにある出版社・静山社の社長であり翻訳者である松岡佑子さんの言葉がとてもシンプルで身にしみる。

彼女は本当にハリー・ポッターに出会えてラッキーだし、翻訳権&出版権を勝ち取ったのは、もう、ブラボーである。

作者のJ.K.ローリングも、35歳で、シングルマザー、生活保護、コーヒー1杯で粘って第一巻を書き上げたというのだから、もはやスーパー・アメリカン・ドリームである。

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