
観たかった映画を観る時はいつも嬉しい。
まあ、当然のことなんだけど。
侮辱的な表現に頼る“黒人のエンタメ”から利益を得ている世間の風潮にうんざりし、不満を覚えていた小説家が、自分で奇抜な“黒人の本”を書いたことで、自身が軽蔑している偽善の核心に迫ることになる。
世界が抱く「黒人」のイメージと、遠く離れた裕福で賢い主人公。売れない作家。
自分を偽ってみたら、思いの外成功して、公と私が混在する。
誰にでも起こりうるナイーブな問題が、「黒人」という切り口で、痛快に描かれている。
これができるのが黒人であって、そうじゃない人にはこれができない。
それが黒人の強さなのである。
彼らは何にも恥じていない。なんなら誇りしかない。
それなのにどうだ、アジア人は、日本人は、誇りだけでは成り立たないのが悔しい。


コメント