世界の中心で、愛をさけぶ

長い時を経てやっと観た。

なぜ今観たのかは自分でも分からない。

公開当時は、そういう、病気+恋愛+死別みたいなのが嫌で、食わず嫌いしてた。

泣かせにくるようなストーリーも、受け入れない気質だった。

自分自身、あんまり変わった気はしないけれど、これを観ようと思った時点でだいぶまるーくなったのだろう。

「さく、好きよ」も聞けたし、結局世界の中心がどこなのか初めて知ったし、最後の平井堅の楽曲を聴いて、こういうことだったのね、とびっくりした。

個人的に好きだったのは、病室に婚姻届を持って行って「結婚しよう」というシーン。

あと、まあ、空港の「助けてください!」のシーンは、いいのだろう。

白血病で思い出すのが『金色のくじら』。

小学生の頃、公開になった映画で、親友が出てた。出演してた。

そこで白血病を知って、骨髄移植とか初めて知って、かなりの衝撃を受けたから、なんだか二番煎じね、と思ってしまった。

もちろん、病気に重きを置いた作品ではないことも分かる。

長澤まさみを2020年あたりから高く評価するようになった私は、当時これをリアルタイムで観てたらどう思ったのだろう、と思いつつ、今観ても、最高の女優だ。

すごい。好きな日本人女優で一番に名を挙げよう。

あんな、悲劇的な人生が送りたかった。

死んで忘れられるのが怖いとか言ってみたかった。

あんなふうに忘れようとしても忘れられないくらい、誰かに深く愛されてみたかった。

自分が愛した人なら尚更。

同時に、柴崎コウにはなれないとも思った。

つらー。

写真屋の重じいが、愛した女性を忘れられなかったのは、彼女との恋が実らなかったからだとアキは言った。

付き合ってたら、嫌なところとか見えて、嫌いになったりするかもしれない、と。

本当にその通りだと思う。

だから、キレイなところですっぱり途切れてしまった思い出は、永遠にキレイなままで、汚されることなく、つまりは永遠なのだ。

そういう存在になってしまいたかった。

私にはそういう思い出があるのに、相手にはないのだろうかと思うと悔しい。

生きてるから、記憶はあるでしょうけど、私のことは覚えてないのでしょう。

胸に、心に、脳裏に、焼き付いて消えない、そんな傷跡になりたいと、どれだけ思ったことでしょう。

自分がなくなることで、そうできるのかもしれないけれど、不治の病が一番いい。

スポーツ万能で、可愛くて、人気者で、病気になって、恋をして、愛を知って、ある日突然死ぬ。

ヒロインだ。完璧なヒロインだ。

世の中の一体どれほどの女が、そうありたいと願ったことか。

私は、まだ生きてる。

そうだった。

一番好きなシーンあった。

サクの誕生日は11/3で、私は10/28で、サクが生まれてから私がいなかった日は1日も無いんだよ、ってとこ!!!

なにそれ。

使ってこ。

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