色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 / 村上春樹

久しぶりの春樹。

相変わらず「あるいは」を乱用している。

仲良し5人組から急に絶縁されたつくる。

みんなは名古屋にいて、自分は東京でひとりぼっち。

死にたかった時期を経て、無味乾燥な日々を送っている。

仕事は駅の建設。36歳。同じ。

そして38歳の彼女がいて、彼女が、過去のしこりはスッキリさせた方がいい、というので、4人の消息を追う。

アオはレクサスのディーラー。ギラギラしている。

アカはベンチャー系で胡散臭いけど、5人がボランティアしていた団体にしっかり匿名で寄付をしている、いいやつらしい。

女2人は大きく変わっていて、シロは死んで、クロはフィンランドにいた。

彼ら曰く、シロがつくるにレイプされたと、非常に病んでいたので、つくるを切るしか無かったと。

そしてまもなくそのグループは消滅した。

みんなつくるはそんなことするわけないと思ってたよ、とか言うけど、じゃあ、その時に一言確認してよ、って話だ。

こっちは死にたかったのに。

クロなんて、つくるのこと好きだったのに、とか、好き勝手言うし、シロの面倒を見るのに大変だった、とか、被害者ヅラする。

途中で出てきた灰色の後輩も謎だったな。

急に消えた。

ところで38歳の彼女が、他のおじさんと歩いているところを見かけた。

ショックを受けたけど、彼女のことが大好きだし手放したくない。

どう言うことか、と電話をして、三日後に話す、と言われ、その前夜で物語は終わる。

うまくいくのだろうか、いかないのだろうか。

なんとなく、全体のトーンからして、希望を持てそうな、優しいストーリーだった。

これで彼女に振られたら、本当に死ぬぞ、つくる。

頼む、春樹、たまには、ハッピーエンドを。

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