こちら救命センター / 浜辺祐一

弟の本だろうな。
と思って読み始めたら最短時間で読めた。
エッセイ風なので読みやすい。

あたしには遠い世界だけど、
浜辺先生の物事の考え方は好きだ。
テキパキ、すっきりしていて、
変な情とかないし、医者として、そっちのほうが信頼できる。

一緒になって考えさせられたのは、
自殺しようとしていたおじいさんを助けたのはよかったのか、というとこ。
生き延びても末期のガンでしんどいだけだって。
そりゃあしんどいだろうな。
もしあたしがおじいさんだったら、またすぐに自殺を試みそうだ。
自分がもし自殺をする時には助けないでくれ!と思う。
もしキレイに生き返ったなら考え直すかもしれないけれど、
そういう絶望的な現実世界に返されたり、
後遺症なんて残ろうもんなら、なぜ見殺しにしてくれなかったと思うだろう。

あとは、植物人間についても考えものだな。
自分が植物人間になったら、迷わず殺してくれ、と思う。
迷惑をかけるだけでしかないし、お金もかかるし。
でも誰だってなりたくて植物人間になってるわけじゃないしな。
必死に生きようとしてるのかな。
それとも医学に生かされてるだけなのだろうか。
たいていの植物人間は交通事故から生まれるらしい。
避けられないもんなあ。どうしようもないよなあ。
居眠り運転のトラックが突っ込んでくるなら、
あたしの息の根止めて、すぐに殺してくれ、と思う。

宙ぶらりんにはなりたくない。
そういう意味では医学は残酷だ。
まあ、救命センターにそのような例が多いだけであって、
あたしの弟は間違いなく医学に救われた。
おじいちゃんだっておばあちゃんだってそうだ。
結局は死に方も含めてその人の運命。
家族の運命も含めて自分の運命。
なるようになるから。
と思うしかないから。

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