
はじめて読んだのはいつだっけ?
大学生になって飲みに行った先輩に誕生日プレゼントをもらった。
それがこの本だった。
でもあたしはすでにもう持っていたし、読んだこともあったので、
すぐ古本屋に持っていった。
あれが二十歳だったかな?
とすると、その前に自発的にこの本を買って読んだのだろう。
理由は覚えてない。
おそらく留学時代から気になっていたんだろうね、タイトルが。
すごく久しぶりに読み直して、
しかも前回読んだ頃とは完全に頭の中の構造が違う今のあたし。
ははあ、という感じ。
やはりこれは先生の言うように自殺してしまうのか?
クレイジーなのは分かる。
それはとてもピュアで、世の中のインチキに耐えられないから、ということも分かる。
語りかける口調が評価されているのも分かる。
攻撃的な台詞が多くて出版禁止になったというのも分かる。
ここらへんのことは言語で読まないと分からないということも分かる。
あの時は途方もなく感じたけど、実際にはたったの3日間の出来事。
ニューヨークの博物館で妹と待ち合わせるシーンはとても印象的。
主人公の死んでしまった弟や、妹に対する深い愛情の表れ。
史上最悪の殺人犯が愛読していたというこの小説。
どこにそんな狂気がある?
純粋さしか読み取れないんだけどな。
でもその純粋さやナイーブさが人間を破壊するのかな。
そうなるとあたしは多少鈍感で、インチキな人の中に生きていても
なんとも思わないからうまくやっていけてるのかもしれないな。
これがあたしのバイブル、だとは言わないけれど、
たしかに何かのヒントみたいなのが、いたるところに隠されている気がする。
気が向いたらぱらぱらめくる本としてはちょうどいいのかもしれない。
なるほど。
アンチヒーローか。
名前もデイビッド・カッパーフィールドに挑んだものとか。
ああいう見せかけ、嘘、インチキ、みたいなものに真っ向から勝負を挑んだというわけ。
あたしはどっちかというと、正反対の人間なのかもしれないなあ。


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