高機能アルコール依存症を理解する: お酒で人生を棒に振る有能な人たち / セイラ・アレン・ベントン

『あの日に消えたエヴァ』を読んだ時に「高機能アルコール依存症」という言葉を知った。その時から、今でも、私は多分そうなんじゃないかとうっすら思っている。この本は、実際の高機能アルコール依存症の人たちの実態が載っていて、非常に面白かった。記憶を...

熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 増補完全版 / 井川意高

へえー、大王製紙の前会長、そんなギャンブルにハマって、子会社のお金使い込んでたんだ。知らなかった。ギャンブル依存症ってこわいね。にしてもやはり、作家ではないので、文章の書き方はそんなに好きじゃなかった。特に、芸能人・有名人との繋がりについて...

私の男 / 桜庭一樹

やっばい本だ。久々におもしろすぎる本を読んだ。先が読みたくて読みたくて、歩きながら読んだのは本当に久しぶり。この本を読んで、今、私は恋人のことを、この本を読む前よりずっと強く愛している。それでいいのか、と、堰が外されたように、愛が溢れ出した...

一汁一菜でよいという提案 / 土井善晴

美佳が好きな土井先生。そんな入り口だった。美佳が好きというだから、素敵な人なんだろうと思っていた。転職して、ちょっと近くなって、そろそろちゃんと知ろう、と思って、古本屋で手に取った。想定通りの内容。レシピ本でもない。本当にただ題目通り「一汁...

花のあと / 藤沢周平

彼の文章を読むと、心が洗われる。なんかもっと真面目に愚直に生きたい、と思わされる。自分が汚れているかのような、今の時代なんて何にも良いことないような、気になる。なぜだかうちの家族は祖父母も両親も藤沢周平が大好きで、これだけは共通の話題になる...

阿Q正伝・狂人日記 / 魯迅

魯迅って、覚えさせられたなあ。ねえ?突然中国文学ブームが来た時に、買ったのだ。ブームと言っても、ケン・リュウと魯迅だけだったと思う。中身は全く同じではないが、ほとんど魯迅の第一作品集『吶喊(とっかん)』と同じである。吶喊。突撃に移る前に、士...

八日目の蝉 / 角田光代

やっと読めた。映画を観たいと思って、その前に原作を読みたいと思って、本を買っておいたけど、長らく手を付けていなかったのに、読み始めたら一瞬だった。フェミニストたちの物語、か。一部は母親、希和子の物語。不倫していた男性の子供を孕ったのに、産む...

教養としての着物 / 上杉恵理子

百聞は一見に如かずというが、本当にその通りで、着物の文化や着付けの本を読むより、まず、着てみろ、に尽きるのだと思った。全然違うもんね。奥ゆかしさや、歴史の伝統を感じつつ、着る時は、後ろ手が攣りそうになりながらの精一杯である。詫びもさびもない...

紙の動物園 / ケン・リュウ

なんだかんだ結局私はSFが好きで、日本やアメリカ以外のSFにも興味があるし、そして読んでみた結果、好きだな、と思った。初めての中国のSF小説家。まあ、ほぼアメリカ人なのであろうが、それでもアジア人にしか書けない見事なSF小説だった。それは、...

若者たち / J・D・サリンジャー

実家にあったのを持ち帰ってきた。背表紙には260円と書いてあった。古き良き時代。昭和46年の初版の文庫本である。一体どれくらいの若者が、この本を読んで当時奮い立ったのだろうか。とは言え、半世紀以上経った今、私が読んでも、懐かしいと同時に奮い...