マチネの終わりに / 平野啓一郎

本文を読んでいくと、視点がコロコロ変わっていくのが面白い。本当に遠回りしすぎるラブストーリー。あの時もっとシャキッとすれば、もっとショートカットできたのに。と思うと、自分にはブーメランで返ってきそうでこわい。江國香織の『右岸』『左岸』の方が...

いわゆるA級戦犯 / 小林よしのり

つい最近『落日燃ゆ』を読んだところなので、あの小説が丸っと漫画家されているのには痛く感動してしまった。確かに、彼の言うことに正しい。何の異論もない。東京裁判が、そもそも無効なのである。戦争に勝った国が、憂さ晴らしや過剰な報復のために、好き勝...

がらくた / 江國香織

ミミ、やりよった。She's a bitch.うーむ。原さん、最初から行け好かない男性だったけど、そりゃあだめだ。いくら小説とはいえ、好感の持てない自由奔放さであった。しょうこにはなりたくない。辛すぎるもの。桐子さんの存在があったから、ある...

メタボラ / 桐野夏生

どうにかしてこの結末を避けられなかったのか。精一杯生きた少年二人が辿り着く人生の果てがこれか。と思うと悲しくて堪らなくて数日へこんだ。小説は一気に読んだ。最初は、本人同様、どーゆー状態!?から入ったが、ああ、章が変わるたびに二人が順番に登場...

落日燃ゆ / 城山三郎

タイトルはなんか聞いたことあった。作者については情報ゼロだったけど、ブックオフで購入。A級戦犯であった広田弘毅の一生を描く。福岡の石屋の息子から、外相となり、首相となるシンデレラストーリー。彼は、無欲で、自らの利益を求めることなく、慎ましく...

黒い雨 / 井伏鱒二

広島に原爆が落ちてから終戦までの数日間をみっちり描いた小説。学校の授業で『山椒魚』というタイトルだけ覚えさせられたけど、読んだこともないまま初めて手に取った井伏鱒二の本がこれだった。どんな人なのだろうと思って今画像検索したら、将棋のひふみん...

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 / 村上春樹

久しぶりの春樹。相変わらず「あるいは」を乱用している。仲良し5人組から急に絶縁されたつくる。みんなは名古屋にいて、自分は東京でひとりぼっち。死にたかった時期を経て、無味乾燥な日々を送っている。仕事は駅の建設。36歳。同じ。そして38歳の彼女...

罪と罰 / ドストエフスキー

やっと読み終わった。足掛け何年?ロシア人の名前が難しすぎたのと、いつも酔っ払って読んでいたので、前回までのあらすじをすぐ忘れてしまっていたので、結局綿密にメモを取りながら読み進めた。精神が弱めの学生ラスコーリニコフが、自分のポリシーに基づい...

君はフィクション / 中島らも

久しぶりに読んだ、らも。やっぱり大好き。デコチンは、読み始めは「タイトルの意味はなんなんだろう?」と思わされるのに、ストーリーが始まると一気にのめり込んでしまって、下北沢や渋谷のライブハウスが見えてきたり、バンドの鳴らす音までがしっかり聴こ...

さるのこしかけ / さくらももこ

さくらももこのエッセイを初めて読んだ。ちびまる子ちゃんしか読んだことなかったから。知ってはいたけど、文才に溢れた人だ。これを読んで初めて知ることが多かったのは、彼女の夫についてである。そうか、集英社のボーイさんだったのか(違う)。みーやん。...