蝉しぐれ / 藤沢周平

大学院では米文学を専攻しているが、私が本当に好むのは、古めかしい日本の言語ではないかと最近、心から考えさせられてしまう。聞いたことあるタイトルだな、と手に取ったこの本は、読み出したら止まらなくて、一気に読み耽ってしまった。牧文四郎が頭の中で...

ヴィヨンの妻 / 太宰治

ずいぶん前に買っておいた本をやっと読むことができた。太宰の短編集。暗く、悲しく、絶望的、破滅的。でもあたしは生まれ変わるなら、太宰になりたいと思う。単純にうらやましいのだ。いいところの家に生まれ、見た目も良いし、酒に溺れ、毎日毎日せっせせっ...

新しい日本語学入門 / 庵功雄

これを書き終わるまでが宿題だと思って…さて、大学の課題で読みました。強制されなきゃ自発的には読まなかったと思います。それくらい専門外の分野でした。時間にも追われ、1日もかけず、超特急かつ丁寧に読破。 なんとまあ日本語は複雑な言語なのでしょう...

号泣する準備はできていた / 江國香織

言葉にできない。引用します。隆志と身体を重ねることは、私の人生で最大の驚きだった。あんなふうにらくらくとするすると、しかもぴったり重なり組み合わさるなんて。あんなふうに嬉しいまま、甘いまま、笑いながら愛おしみながらどこまでも止まらない気持ち...

緋文字 / ホーソーン

高校の時に留学していたアメリカで原題のThe Scarlet Letterを目にした時、スカーレットの手紙、とかいう意味のことかと思った。その時は読むチャンスに恵まれず、結局ちゃんと読んだのは、大学1年生。アメリカ文学の授業で必要に迫られて...

ロリータ / ウラジーミル・ナボコフ

中学生の時にこの映画を見てドキドキした思い出。本を手に取ったのは、大学3年生の冬、生協にて。毎晩またドキドキしながらベッドの中で読んだ。ハンバート・ハンバート。映画の中では誰が演じていたか忘れちゃった。小説を読んでいると、あまりにも少年みた...